Might and Magic : Heroes VI の限定パッケージ版が、遂に到着。
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既にTwitterとかで晒してるんですが、購入したまま放置していたFrozen Synapseを、やっとインストールしました。で、マルチプレイにどハマリ中。恥かしながら、この歳になってやっと本格的なマルチデビューでございます。
このゲームの紹介文は、ブログ「地球には帰りません」の管理人さんが、読み易く優れたものを書いておられるので、詳しい解説はそちらにお任せして、こちらでは簡単にだけ紹介しておきます。
Frozen Synapseは、「事前入力+同時進行」型の、ターン制戦術ゲームです。簡単に言うと、まず最初に双方が行動を全て指示した後で、5秒間だけリアルタイムで戦闘が進行する、の繰り返し。言葉では分かり辛いかもしれませんが、下の動画を見れば大まかには分かると思います。
遊べる環境は、現時点では、WindowsとMac OS X。それに加え、Linux版とiPad版が公式にアナウンスされています。また、Steam以外で購入した場合も、ライセンスキーを登録すれば、Steamから起動する事が出来ます。
端的に言えば、市街地をイメージしたマップで銃撃戦を繰り広げるゲームなのですが、その一番の特徴は、露骨に対戦重視の設計である事です。細かいパラメータやルールをバッサリと切り捨てているので、どんな行動にも、ジャンケン並みに明確な「強さ」と「弱点」があります。その結果、ほぼ純粋に駆け引きや作戦の読み合いだけで勝敗が決まる、そういうゲームになっています。
しかし、この駆け引きが非常に面白い。まず、行動の選択肢が多く、しかもかなり細かくコントロール出来るので、実現出来る作戦の幅が、意外と広い。慣れると、連携プレイや陽動を使って、かなり複雑かつ多彩な駆け引きが出来るようになります。この複雑な駆け引きは、気が済むまでじっくり考えられる、ターン制ならではのお楽しみと言えます。また、多少劣勢でも充分に逆転を狙えるので、わりと最後の方まで緊張感が続くのも、対戦ゲームとしては良いポイント。
ターン制限は、ゲームモードにも依りますが、最大でも16ターン。集中して遊べば、30分から1時間くらいで決着が付きます。その一方、いつでも試合を中断出来る仕組みになっていて、時間が無くなったからまた明日とか、良い作戦が浮かぶまで待つとか、そういうのんびりしたペースで少しずつ遊ぶ事も出来ます。命令をサーバーに送信する方式なので、双方が同時にサーバーに接続しておく必要もありません。ゲームを起動していない時に、相手の入力完了をメールで知らせてくれる機能もあります。ついでに書いておくと、複数の試合を平行して進める事も可能。
マルチのゲームモードは、5種類。それぞれ、索敵の有無を選べます。マップは自動生成となっており、なかなか飽きずに遊び続けられるだけのボリュームは備えていると言えるでしょう。
なお、基本的に対戦ツールではありますが、シングルプレイのキャンペーンも、結構ボリュームがあり、かつAIの出来も良いと、概ね好評のようです。自分自身はシングルを殆んど進めていないので、この辺りは何とも言えませんが。いずれにせよ、マルチでこそ真価を発揮するゲームというのは、間違いありません。
まとめ。ターン制でありながら、バリバリの対戦仕様というのは、有りそうで意外と無かったですね。ガンガン試合数をこなして行けるのが良いです。とは言え、やはり駆け引きに特化したシンプルなゲーム性なので、緻密な戦術性を好む人には受けが悪いかもしれません。どちらかと言うと、しっかり考えられる、ちょっと変わった対戦がしたい人向け。
購入するにあたって、注意点が一つ。Frozen Synapseは現在、2ライセンスのセットでしか販売されていません。片方は、友達へのプレゼント専用です(同じアカウントで接続するのであれば、1ライセンスで幾つもの環境にインストール出来てしまうから)。その代わり、価格はGamers Gateだと$19.99、それ以外が$24.99と、インディーズとしてはやや高め。GGの価格だと、さほど高いとは感じませんが、やはり一つ余ってしまうのは気になるところ。
では最後に、「地球には帰りません」さんへのリンクを貼っておきます。
「地球には帰りません」のFrozen Synapse記事の一覧
「Frozen Synapseって面白いの?」
「Frozen Synapse FAQ 銃撃戦とプラン」
(註:最後の記事は、戦闘ルールの解説なので、実際に少しゲームに触れてから読むと良いでしょう。遊んでいても分かり辛い所が、明解に説明されています。必読。)
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皆様、右手をご覧下さい。Twitterを始めました。せっかくなので、有り難く使わせてもらいます。実は、Google+も始めてます。あと、昔からFacebookのバナーも有りましたよね。
では、本題。ちょこっとMajestyが進みました。最初の紹介文を書いた時より、印象が少し変わったので、報告。
まず、詰まっていた4つ目のマップですが、やり方さえ分かれば、実は他のマップとやる事があまり変わりませんでしたわ。難易度を下げずにクリア。
マップ上に点在するトロールの拠点を、マップ外から攻めてくる敵の集団から最低でも2つは守り切れ、というタワーディフェンス風のマップなんですが、拠点となる城の側にある2つだけをきっちり守って、残りを見捨てれば、意外と簡単にクリア出来ました。トロールの拠点は、一度減った耐久力を回復する事が不可能、という点にだけ注意。
まあ、ハイスコア狙いで、なるべく多くの拠点を残そうと思うと、一気に難易度が跳ね上がりそうですが。
その後、5つ目、6つ目のマップは、初見でクリア。6つ目のマップは、スコアは大した事ありませんでしたが。時折難しいマップが混じっているものの、全体的にはさほど難しくないのかも。
ちょっとだけ不満点。もう全体の半分を越えたんですが、ここまでの全てのマップにおいて、使える施設やユニットに制限が掛かっていました。お陰で、マップ毎の攻略法とかプレイスタイルに、あまり幅がありません。マップ数が少ないんだから、せめて一つのマップで色々な遊び方をさせて欲しい。
と言うか、ランダムマップモードが熱望されている理由が分かった。これと、追加ミッションはいつ来るんだ?
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一ヶ月ほど前に、auのAndroid搭載スマートフォンInfobar A01を購入しました。
正直に言うと、ゲームを遊ぶ事は全く考慮せずにこの機種を選んだのですが、せっかくだからと実際に色々なゲームを試してみたら、意外とこの端末でも遊べますね。とは言え、本格的にゲームを遊びたいなら、やはり他の機種を選ぶべきですが。特に、電池の持ちが悪いのは、ゲーム端末としては大きなマイナス点。
それはさておき。Androidはアプリ配布の条件がiOS端末よりかなり緩いため、色々とニッチなゲームがこっそり公開されています。本当は真っ先にMS-DOSのエミュレータを紹介したいんですが、ちょっと事情がありまして、今回は公開を見送ります。
今回は取り敢えず、PCから移植されたゲーム、Majestyを紹介します。自分はPC版を未プレイなので正確には分かりませんが、システムが簡略化されている感じはないし、スマートフォン向けとは思えないほどがっつり遊べる出来なのは間違いないので、細かい事は気にしない方向で。
Majesty : The Fantasy Kingdom Sim
価格:約200円
(最初の2面が遊べる無料版も有り)
日本では「キング オブ アーデニア」の名前で発売されていた、ファンタジー世界を舞台とする変わり種のRTS。シングルプレイ専用。オリジナルは2000年にPCで発売され、2009年には続編も発売されています。PC版とMac版は、今でもダウンロード販売で安く入手可能。あと、iOS版の発売も予定されていますが、なんか遅れている様子。
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以前紹介したHeroes of Might and Magicシリーズの最新作、Might and Magic : Heroes VIの発売日が、6月下旬に決定したようです。
パッケージ版、ダウンロード版共に、通常版と豪華版(パッケージはCollector's Edition、ダウンロードはDigital Deluxe Editionという名称)が用意されています。豪華版のオマケは、以下の通り。
実物の写真は、こちらで。動画へのリンクもあり。
ご覧のように、パッケージ版のみとなる特典は、Tシャツと指輪のみ。正直、多くの人はDigital Deluxe Editionで良いと思う。……のですが、やはりアートブックやポスターなどを実物で欲しいという人も多少は居るかと思います。
しかし、販売を担当しているUBI社は、最近はPC専用タイトルの豪華版パッケージをヨーロッパにしか出荷しておらず、ヨーロッパには日本に発送してくれるオンラインショップが少ない(Amazonが使えないのが痛いですよね)ため、日本から購入するのは、やや困難。正直、自分もeBayに出品されるのを待つしかないかな、と思っていたんですが、日本にも発送してくれる店にCollector's Editionが置いてあるのを発見しました。
game.co.ukのCollector's Edition商品ページ
価格は£49.99 + 日本への送料が£4.95で、合計が£54.94也。発送オプションは通常のRoyal Mailのみなので、届くまで一週間ほど掛かりそう。
UBIの直販以外では、英国だとこのサイトでしか置いてないのかな?とまれ、どうしてもパッケージの豪華版が欲しい人はどうぞ。取り敢えず、予約はちゃんと通ったので、大丈夫のはず。
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前回、軽く予告していたように、今回はCommander : Europe at WarのGrand Strategy MODにおける変更点を紹介します。GSでの変更点はかなり多いので、特に影響が大きいものを抜粋して。
正直なところ、ウォーゲームで遊んだ経験が無い人は、読んでもチンプンカンプンだと思いますが、そこらへんを上手くフォローする手段が思い付かなかったので、取り敢えず投下しちゃいます。
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またまたお久し振りです。相変わらず、まともにゲームを遊べない日々が続いておりますが、何となくミリタリーでゲームな気分だったので、12月に紹介だけして放置していた、「Commander Europe at War : Grand Strategy」をぼちぼち遊んでみました。というわけで、解説をば。具体的な変更点のリストなどは、次回以降に。
以前書いたように、Grand Strategy MODは、ややシンプル過ぎる感のあったCEaWの戦略レベルのルールを、大幅に増補するMODです。製作者の発言によれば、このMODの目標は「CEaWを、遊び易さに考慮しつつ、最も正確なWW2シミュレータに変貌させる」事だそうで、確かに、ルールの追加や改訂、マップなど各種データの調整により、軍事的状況の再現度がかなり上がっています。
但し、現時点では外交のルールにノータッチ(つまり、外交の概念が殆んど無いまま)なので、遊び易さを考慮しても、シミュレーション性にはまだ改善の余地あり、という感じではあります。なお、将来的に外交関連のルールに手が入れられるのかどうかは、不明。
とまれ、ウォーゲームマニアにとっては、シミュレーション性について不満が残る出来でしょうが、文句を言いながらも何だかんだで面白く遊べるレベルにはなっている……ような気がします。
一方、シミュレーション性に大して拘りが無い人も、導入する価値は大いにあります。戦略性が奥深くなった分、かなり面白くなりました。全体的に、史実から大きく離れた展開にはなり辛い設計ではありますが、ガチガチに行動を縛られるわけでもなく、ちゃんと柔軟性のある作戦行動が楽しめます。
ちなみに、追加ルールは量は多いものの、大して複雑ではなく覚え易いです。ウォーゲームに慣れている人なら、いきなりGSを導入しても全く問題ないレベル。
また、状況設定が史実に近付いた事で、両陣営の最終目標や戦略の組み立て方の違いが強調されており、これはゲームとしても面白い特徴だと思います。出来るだけ対等な状況で競争したい人は嫌がるかもしれませんが。
残念なのは、やはりAIですか。ここは、全く手付かず。マルチばっかりの人にはどうでも良い事ですが、自分のようなシングルプレイ派には困る。
まあ取り敢えず、良く出来たMODです。が、このMODのためにわざわざ本体を購入するだけの価値があるかと問われると、正直、微妙ではあります。「ヨーロッパ戦線に限定された、比較的気軽に遊べる戦略級を探していて、なおかつユニットをちまちま動かせると嬉しい」という人であればお勧めですが、流石に条件が限定され過ぎですね。もう少し安ければ、気軽にお勧め出来るんですけどねぇ。
(5/15追記:さっき為替レートを確認してみたら、なんか思ったよりかなり安い。Slitherineのサイトでダウンロード購入すると£19.99で、確認した時のレートなら、2700円程度。GS込みで考えると、この値段なら損はしないだろうと思われ。)
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自分以外に気にしている人が居るのかどうか怪しいけど、どう考えても他の日本語サイトでは取り扱わないだろうと思えるので、書いておきます。
少し前に紹介した、「Commander - Europe at War」の拡張パック、「CEaW Grand Strategy」が、Slitherine 社のサイトにて公開されました。本来はユーザー作成の MOD なのですが、その出来の良さを Slitherine 社が認め、晴れて公式の配布物となったようです。
CEaW Grand Strategy (以下、GS と略)は、ややシンプル過ぎる感もある CEaW の戦略レベルのルールを、大幅に増補する MOD です。それ以外にも、マップや各種データも、大きく改造されており、いわゆるツールチップが実装されるなど、インターフェイスの面でもより遊び易く改良されています。(ちなみに、改変されたマップやデータは、同じメンバーによる BJR MOD とほぼ同等のもの)
ルールの改変で特に目に付くのは、天候の概念が導入された事と、システム上でヴィシーフランスがきちんと再現された事でしょう。オリジナル版だと、メッセージだけで実際にはマップ上に存在しなかったヴィシー政権ですが、GS ではちゃんと領土を持つ国家として誕生します。
それ以外の変更点は、補給などのルールが細かくなった事と、幾つもの制限を設けて、物量作戦を効きにくくした、といった感じです。この辺りは、しっかりと遊んでみてから紹介します。
なお、残念な事に、AI の改良については、今後も全く予定なし、です。
まだ、マニュアルを流し読みしただけなんですが、元々がルールのシンプルさを重視して設計されたゲームだけに、さほど複雑にならない程度にルールを増補している印象。でも、マップの改変も含めて、より多彩な戦略が楽しめそうな気配がしており、何と言うか、かなり大化けしそうな気配。
そのうち、実際に遊んでみたレポートを書いてみます。
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改めて読み返してみると、前回の Commander : Europe at War のレビューは、グダグダもいいとこですね。反省。そのうち、改訂版を書きましょう。
気を取り直して。前から紹介しようと思いつつ忘れていた、「Heroes of Might and Magic III Complete」が、少し前に GOG.com で販売開始となりました。というわけで、勢いで紹介しちゃいましょう。
Heroes of Might and Magic (以下、HoMM と略) シリーズは、超有名なCRPGシリーズ、Might and Magic の外伝作品となる、ターン制のファンタジー・ウォーゲームです。一応、本編とストーリーが繋がっているのですが、ゲーム性は全く別のものだし、本編を完全無視しても問題なく遊べます。(事実、本編と HoMM とでは、ファン層はさほど被っていない様子)
海外には熱狂的なファンが多く、4作目までを製作していた会社が倒産してしまうという大きなトラブルがありましたが、開発会社を変えて、現在でも新作が作られています。公式のアナウンスはされていませんが、どうやら現在、6作目を開発中である様子。(製作会社の人間が、それを仄めかす言動をしています)
シリーズほぼ全ての作品がかなり高い評価を受けていますが、中でも最高傑作の呼び声高いのが、シリーズ3作目に2つの拡張パックを導入したバージョン、つまり今回紹介する Complete 版です。発売されてから10年近く経つのにも関わらず、新作MODがアナウンスされたり、ユーザー作成マップが投稿されていたりと、まだまだ現役で遊ばれています。
この 3作目以降は、作品毎に少しずつコンセプトが違っていて、購入の際には注意が必要だったりしますが、そんな話は取り敢えず置いておいて、今回は HoMM3 だけ紹介します。
HoMM シリーズは、基本的にはいわゆる国盗り合戦ゲームです。拠点となる都市を発展させつつ、ヒーローユニットとクリーチャーを雇って軍隊を作り、マップ上の鉱山を支配したり、アイテムを集めながら、ライバル陣営の都市をどんどん占領していくのが目的です。戦闘は「シンボルエンカウント方式」を採用しており、マップ上で敵の軍隊やモンスターと接触すると、戦闘モードへ移行するシステムになっています。
システム面で特徴的なのは、「モンスター集団を蹴散らしながらのマップ探索」、「ヒーローユニットの育成」といった CRPG 風の要素が盛り込まれている点です。その一方で、ヒーローユニットは直接戦闘に参加せず、クリーチャーの戦闘能力を補正したり、時折魔法でサポートするのみと、完全に戦略ゲーム寄りのルールになっていて、ユニークです。一作目が発売された時点では、他に似たようなゲームがなく、かなり独自性の高い作品でした。
とは言え、全体的に見れば、HoMM はバリバリの硬派な戦略ゲームです。前述の CRPG 風の要素ですら、あくまで戦略の多彩さ、奥深さを高めるための要素であり、「CRPG の面白さを取り込んだ」という感じではありません。まあ取り敢えず、日本で言う「シミュレーションRPG」とは全くの別物なので、「好きなキャラを好きなように育成する」みたいなのは期待しないように。
そして、HoMM3 は、戦略ゲームとしての完成度が著しく高いです。その奥深さ、完成度、そして中毒性の高さは、あの「シヴィライゼーション」シリーズに匹敵します。
個々のルールはシンプルで、細かいパラメータの調整を必要としないし、最弱ユニットと最強ユニットの間でパラメータが何十倍も違ってたりするので、多くの方は「何だか大味なゲームっぽいな」という印象を、初見で感じると思います。しかし、その実態はまるっきり逆で、時には相当シビアな判断を迫られる、ストイックなゲームです。大局的な部分から細かい部分まで、気を抜かずにしっかり知恵を絞らなければなりません。
ゲームを動かしているメカニズムも、実際にはかなり複雑で、何をすればどんな結果が出るのかは明確なのですが、その結果が間接的にあちこちへ影響を与えるため、一つの判断を下すためにも、様々な要素を考慮しなければなりません。こういった事を体で覚える頃には、一見大味な数値バランスも、実はかなり綿密に調整されたものである事が分かってきます。とにかく、隙がない。勿論、名作ストラテジーの常として、必勝パターンは存在せず、長期的な見通しと現状を把握した上で、柔軟かつ的確に判断を下す必要があります。
敵 AI は、かなり賢いです。難易度 EASY 設定でも、最初のうちはなかなか勝てないかもしれません。戦略ゲームに慣れていない人にとっては、この難易度の高さが壁になってしまっているのですが、このゲームは特に負けて学ぶ事柄が多いし、一度壁を越えてしまえば、シングルプレイ専門でも飽きる事なく長く遊べるので、これを欠点とすべきかどうかは、微妙。
ちなみに、久し振りに遊んでみたら、キャンペーンモードの序盤は、案外難易度が低いですね。まずはキャンペーンで、特に戦闘の感覚を身に付けておくと良いでしょう。
ボリュームについても、問題なし。既に大量のユーザー作成マップが出回っていますし、マップエディタで自作に手を出すのも良し。ランダムマップ作成機能もありますが、正直、これは気分転換に使える、くらいに考えておくのが無難かと。ゲームバランス的にはともかく、あまり捻りのないゲーム展開になり易い気がします (まだ、あんまり触ってないけど)。
……というわけで。流石にグラフィックが古さを感じさせますが (雰囲気は悪くない)、ゲーム内容は今遊んでも相当に面白いです。ゲーム展開が軽快で、サクサクとテンポ良く進むので、一度始めると、なかなか止まらない。中毒性はかなり危険なレベルだと言えます。この内容で約1000円は安過ぎです。
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というわけで、「Commander - Europe at War」レビューの続きです。今回は、AI の出来と、機種間の違いなどについて。
最初にお断りさせていただきますが、AI についての評価は、 PSP 版をプレイした時のものです。PSP 版はプログラムを全て作り直しているので、PC 版とは、ひょっとしたら挙動に違いがあるかも知れません。PC 版のレビューを読む限りでは、全然変わらない気もしますが、念のため。
まあ、とまれ。正直に言って、CEaW の AI は、あんまり賢くないです。戦術レベルでは、結構面白い動きを見せる事もありますが、戦略レベルでの判断が全然ダメ。
例えば、AI が連合国側を担当する場合、北アフリカや中東あたりが、完全に放置されます。特に中東は、このゲームでは特に貴重な油田が幾つかあり、それらを枢軸国から守る事は戦略的に大きな意味がある筈なんですけど……
あと、無事「あしか作戦」を成功させ、グレートブリテン島を完全にドイツ支配下に置いてみたところ、AI はどうもグレートブリテン島の奪回にやっきになっているようで、守りが著しく薄いフランス本土は、完全に放置プレイを食らってました。て言うか、輸送船で陸上ユニットを送り込んで来る気配すら無かったのは、一体……?
戦略的な判断を行わないなら、せめて史実通りの展開を狙うようになっていれば、多少は面白かったのかもしれませんが、残念ながら、それも無し。
残念な事に、AI の賢さを変更するオプションは、このゲームには存在しません。ただ、単純に「歯応えのあるゲーム展開」を望むのなら、ゲーム開始前のオプションで、コンピュータ側陣営に大きなハンデを与える、という選択肢があります。コンピュータ側のハンデを最大にすると、ベテランゲーマーであっても、取り敢えず難易度の面では満足出来るでしょう。ただ、行動が単調なのは変わらないので、あまり何度も繰り返して遊べるわけではありません。
PC 版はともかく、対戦に全く対応していない PSP 版、DS 版で、この AI の出来は、正直言ってちょっと厳しいです。
まず、パソコンで遊べる Windows、Mac OS X 両版と、携帯ゲーム機版との間には、2つの大きな違いがあります。一つは、これまで何度も書いているように、携帯版は対戦に全く対応していない事 (一つの本体を交互に使う形での対戦すら不可)。そしてもう一つは、マップの広さです。
携帯版のマップは、パソコン版のマップと比較して、長さで半分、面積で四分の一になっています。たぶん、メモリ容量の都合でしょう。ユニット生産のコストや移動力などがちゃんと調整されているので、バランスが崩壊しているような事はありませんが、プレイ感覚はやや異なる感じです。
と、バランス面では問題が無いんですが、見た目に問題が。マップの画像を、パソコン版の画像をそのまま縮小して使っているため、ヘックスと地形の画像が一致しておらず、どんな地形なのか分かり辛いヘックスが結構あります。特に困るのが、見た目では陸上のマスなのに、実は海だった、というパターン。
ちなみに、この縮小版マップは、後に Windows 版にも最新パッチにて逆輸入されています。Mac OS X 版には、このアップデートは未だ用意されていない様子。
取り敢えず、携帯ゲーム機版は、AI の出来がイマイチで、対戦不可、細かいバグも多いと、どうにも今一つお勧め出来かねる、というのが正直な感想です。特に PSP 版は、致命的なバグもあるし、明らかに「ハズレ」。
続いて、Windows 版の、イギリス版とアメリカ版の違いについて。このゲームは、イギリスでは Slitherine Software 社から、アメリカでは Matrix Games 社から発売されており、現在ではパッケージを一新した「Gold」版が流通しています。が、両者では、演出面で少しだけ違いがあります。
イギリス版には、アメリカの History チャンネルと契約して提供してもらった当時の映像が、オープニングや敵ユニットを撃破した際などに流れますが (ちなみに、これは携帯ゲーム機版も同様)、アメリカ版では、何故かカットされています。
……えーと、それだけです。ゲーム内容に違いは無いし、イギリス版とアメリカ版で対戦する事も可能。
前回と違い、今回は何だか文句が多いですね。改めて読み返してみると。文句ばっかりブーブー言ってるわりには、実は結構気に入って遊んでるんですが。
正直、対戦に興味が無い人にとっては、何度も繰り返し遊べるゲームではないと思います。ルールは良くても、AI がちょっと駄目な感じですので。まあ、ルールが面白いからと、割り切って遊べるなら、さほど問題は無いかも。
逆に、対戦向けには良く出来たゲームだと感じます。単にルールがシンプルなだけではなく、結構マニアックな要素が盛り込まれていて、面白いです。
但し。これ、前回書いたつもりで忘れてたんですが、あまり「二次大戦のシミュレーション」としてどうこう、と考えない方が良いです。リアリティという点では、ルールにも色々と問題が多過ぎです。単純に、ゲームとして展開が面白くなるよう、ルールやバランスが調整されています。
個人的には、ヘックスで構成されたマップ上をチマチマとユニットを動かして攻めていくゲームが久し振りだったし、素直に「シンプルでがっつり遊べる、楽しいゲーム」でした。
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