Sam & Max #301 "The Penal Zone"の感想など。
久しぶりの更新です。皆様は、年末年始を如何過ごされたでしょうか。自分はセールで色々と買い過ぎました。抜かりなく。
SteamとかGamersgateでもあれこれ購入しちゃったんですが、Telltale Games社の直販でアドベンチャーゲームを幾つか購入したので、まずは積んでるアドベンチャーゲームを少しずつ崩していく事にしました。と言うわけで、暫くはSam & Maxの第三シーズン、The Devil's Playhouseをサクッと片付けて行きますよ。取り敢えず、エピソード1はクリアしましたので、サラッと感想を書いておきます。スクリーンショットは撮り忘れたので、今回はご容赦ねがいます。
このシリーズは当ブログで初出なので、まずは簡単に解説を。Sam & Maxは、主に米国でカルトな人気を誇るコミックを原作とするアドベンチャーゲームです。犬のSamと兎のMaxの、「フリーランスの警察」という聞くも怪しい肩書きを持つ二匹が、様々な事件を解決するために(文字通りの意味で)大暴れする、という内容。強烈なブラックユーモアが持ち味の作品です。作者がLucasArtsに勤めていた縁で、1993年にLucasArts社より最初のゲーム化がされています。その後、このゲームを手掛けたスタッフが独立して作ったTelltale Games社より、2006年に再度ゲーム化。これが人気を博したため、以降シリーズ化という流れ。
なお、Telltale Games社作品は、TV番組のように短編ゲームを順次公開する「エピソード形式」を採用しており、Sam & Maxシーズン3は、5本の短編ゲームで成り立っています。ゲーム性だけで考えるなら、どの順番で遊んでも支障はありませんが、ストーリーも楽しむ事を考慮すれば、やはり順番にクリアしてくのが無難です。なお、ストーリーは前作までと繋がっていませんが、脇の細かいエピソードがシーズン1からじわじわ進行しているので、シーズン1から順番に遊ぶのが一番のお奨めではあります。最低でも、前回のシーズン2(Beyond Space and Time)は遊んでおいた方が吉。
今回エピソード#301「The Penal Zone」を最後まで遊んで、まず感じたのは、「エピソード形式のスタイルに、製作者が大分慣れて来たなあ」という事です。このエピソード単体でも、短編なのに妙な満足感があるし、次のエピソードが気になるような仕掛けもちゃんと用意してあります。シーズン1の序盤で、ストーリーやボリュームにやや物足りなさを感じたのとは、大きな違いです。
今回のストーリーは、宇宙の彼方からやってきた侵略者「General Skun-Ka' Pe」(スクン・カーペー将軍。元ネタは、UMAのスカンク・エイプ。名前の綴りに注目)を異次元の監獄「The Penal Zone」に追放しよう、というもの。ええ、ベタです。ネタバレになるので詳しくは書けませんが、あちこちに散りばめられたユーモアもさる事ながら、ストーリー展開にしっかり捻りが効いていて、ニヤニヤ。SFコメディとして秀逸。直接ストーリーに関係ない会話も、相変わらず面白い。
パズルの出来も良いですね。難易度は、難しすぎず、簡単すぎずの程良いバランス。手順もシンプルなものが殆んど。ベテラン勢にはやや物足りないかもしれませんが、海外産アドベンチャーに慣れていない人にとっては、結構手強いと思います。ただ、最近のTelltale作品はヒント機能を備えているので、これを有効にすれば、どうにかクリア出来ると思います。
日本人にとって一番問題となるのは、結構な英語力を要求される事でしょうか。クリアするだけなら、重要なヒントが何度でも繰り返し聞けるので、どうにかなりますが、ユーモアを含めストーリーをしっかり楽しもうと思うと、かなり敷居が高いです。兎のMaxがかなり早口な上にスラングが多く、更には日本でさほど知られていない作品のパロディも多いという。
Sam & Maxシリーズは、2エピソードが無料で公開されているので、まずはこれらを試してみるのが無難でしょうか。無料公開されているのは、シーズン1の「Lincoln Must Die!」と、シーズン2から「Ice Station Santa」。ストーリーが面白いのはLincoln Must Dieの方ですが、最初に遊ぶエピソードとしては、ヒント機能付きのIce Station Santaの方がお勧めです。
ちょっと纏め方が雑ですが、今日はこんなところで。
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