2009/08/15

PSP 版「Military History : Commander -Europe at War」

せっかく PSP を購入したんだから、PSP で本格派ウォーゲームを持ち運びたいよね。

というわけで、欧州で発売されている、「Military History : Commander - Europe at War (CEaW)」というゲームを勢いだけで買ってみたら、意外にも面白いゲームでした。せっかくだから、皆さんにも紹介しようと思います。

……などと喜んでいたのも、さっきまでの話。残念ながら、PSP 版には、わりと致命的なバグが存在する事が分かってしまいました。

話を進める前に、簡単にだけ、どんなゲームか説明しておきます。「Military History : Commander - Europe at War」は、第二次世界大戦のヨーロッパ戦線を題材とする戦略級ウォーゲームで、Windows からの移植です。DS と Mac OS X でも発売されています。なお、PSP と DS は、現時点では欧州のみで発売されています。北米での発売予定もあるみたい。

戦闘関連に絞った作りになっていて、基本的には、軍事ユニットを上手く動かして、どんどん敵の領土を切り取っていくのが目的です。「大戦略」なんかと似てるのは似てるんですが、戦闘ルールが、シンプルながらもよりリアルなもので、制空権の概念が簡単ながらしっかり再現されていたり、戦略レベルで遊べる事が多かったりと、シンプルなくせに、マニアがニヤッと出来る部分が意外と多いゲームです。なんか、変に出来が良い。

購入直後から、アイコンの順番が入れ替わっているとか、隠されているべき情報が見えちゃったりとか、プレイに支障はなくとも恥かしいバグが結構多いな、とは思っていたんですが、かなり面白いゲームなので、気にしてませんでした。まさかプレイ続行が不可能になるバグがあるとは……。

このゲームは、航空機や戦車が行動する際に石油を消費するのですが、この備蓄が一定量を下回ると、「石油が少なくなりました」というメッセージが画面に出ます。このメッセージが出ると、アウトです。絶対にフリーズします。なんかもう、完璧に駄目です。

問題は、枢軸国側でプレイすると、このメッセージと出会う可能性が非常に高いこと。史実において、枢軸国は石油の確保に頭を悩ませていたわけですが、このゲームでも、その状況が誇張されて再現されており、当初からの備蓄をガンガン消費しながら戦っている状態です。調子に乗っていると、ゲーム中盤で枯渇するくらいの勢いで。それでいて、油田を確保出来るのは、どうしてもゲーム中盤頃になってしまいます。なので、このメッセージを出さないように作戦行動を続けるというのは、かなり無理があります。

不幸中の幸いと言えるのは、この「石油消費」の概念が選択ルールだという事です。石油消費をオフにすれば、ちゃんと最後まで遊べます。ただ、枢軸国側が結構有利になっちゃうので、オプションでハンデを設定するなど、面白く遊ぶには工夫が必要ですが。

また、連合国側で遊ぶ分には、事実上、このバグは問題となりません。連合国は最初から豊富な石油生産量を確保しているので、石油が不足する可能性が、かなり低いです。

でもまあ、このバグを回避する最も良い方法は、PSP 版を買わない事でしょうね。持ち運びするなら、DS 版。個人的には、DS 版はマップ表示が狭いので、ちょっと遊びにくい気がするんですが。

ちなみに、PSP、DS 共に、マルチプレイに非対応という大きな欠点があるので、持ち運びさほど興味がないなら、パソコン版を買うのが無難です。

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