2011/07/26

GamersGateで、Paradox作品をセール中。

また一ヶ月ほど空いてますが、今度はゲームを遊んでなかったんじゃなくて、空き時間を全てスマホいぢりに使っていただけなのですよー。威張れた話ではありませんが。スマホの話は、今書いてる途中なので、また今度。

とまれ、ダウンロード販売サイトのGamers Gateにて、Paradox Interactive社作品が50%以上の大幅値引きにてセール中ですよ。このセールは、来週の日曜日(日本時間で月曜日の朝くらいまで?)続きます。

自社開発作品だけでなく、パブリッシングしている作品も値引きされており、ラインナップはかなり多いです。King Arthurとか、Pride of Nations、Mount & Bladeなども対象となっていて、かなり魅力的。

また、元々の定価がかなり下がっているため、実売価格が$10を切っているタイトルも多いです。

敷居の高さゆえに敬遠していた人も、思い切って購入してみてはどうでしょうか。

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2011/03/01

Paradox社が新作を発表:Sengoku

アチャー。また一ヶ月以上、更新が空いちゃったよ。実は、EU3の紹介文を書いては消し、書いては消し、の繰り返しの毎日です。上手く纏めるの難しいわ、これ。

ま、それはともかく。いつもの様にParadox社のサイトを覗いてみたら、新作が発表されておりました。

Paradox Interactive Announce "Sengoku"!

You Tubeに投稿された、トレイラー。戦国時代の日本が再現されたマップを見られるだけですが。

まさかの日本戦国時代ネタ。1467年スタートって事は、応仁の乱へ突入直後にスタートって認識でオッケーでしょうね。

発表の「人物(武将でしょうね)を主体に置いた作品」という記述からは、まんまCrusader Kingsの戦国版じゃないかと思われるのですが、実際のところはどうなんでしょうね。Crusader Kings 2が少し前から開発中なので、その流れ?

ちなみに、You Tubeのコメントには、「Mount & Bladeの戦国版だろ?」という投稿がありましたが、発表に社内開発とはっきり書いてあるので、それは考えにくい。

取り敢えず、現時点では期待して良いのかどうかもサッパリ分かりません。Europa Universalisシリーズでは、日本のリサーチがどうにも雑な感じでしたからねぇ。ま、それはそれとして、情報は追い掛けてみますが。

あと、You Tubeのコメントでも同じ事を言っている人がいましたが、まずはEU3:Divine Windの日本をもっとマトモにする事に力を入れて欲しい……

(3月2日に追補:ファミ通.comにて、画面写真付きの記事を発見。やはり、Crusader Kingsのアレンジ版?

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2010/12/26

Europa Universalis III : Divine Wind

Paradox社の看板タイトル、Europa Universalis III の4つ目の拡張パック、Divine Windが発売になりました。ブログ更新を再開して以降も、PSPのゲーム(と言うかカルネージハート)でしか遊んでいない状況が続いていましたが、これを機にPCゲームを再開……出来たらいいな。

閑話休題。4gamerなどで「日本に主眼を置いた拡張パック」と報じられた事もあり、今回初めてEuropa Universalis IIIに興味を持ったという人も少なからず居るかと思うので、簡単に内容を紹介しておきます。まだまともに遊んでないので、あくまでルールを読んで分かる範囲だけね。

あ、まず最初に。ネットで得た情報ですが、やはりと言うか例によってと言うか、Divine Windにもバグやルールの設計ミス、調整不足な部分が目立っているようです。Paradox社作品が初めてで、そういうのが嫌な人は、幾つかパッチが出て改善されてから手を出した方が良さげ。

Divine Windは、実際には日本だけでなく、中国及び遊牧民族の国家にも特殊ルールが追加されるんですが、今回は敢えて日本に的を絞って紹介します。

Divine Windで日本に追加された特殊ルールは、つまるところ、戦国時代を上手く再現するためのものです。これまでは、日本全体が一つの勢力として扱われ、戦国時代は内乱が多発しているという形で表現されていました。これは何故かと言うと、従来のゲームシステムでは、各大名を別の勢力として設定すると、各大名がそれぞれ個別に日本以外の諸外国と交渉出来てしまうという、日本史的に謎の事態になっちゃうから。

こうした問題を解決するために、Divine Windでは「将軍」の概念が追加されました。将軍は大名から選ばれ、大名の中で唯一、諸外国との交渉を行える存在であるのと同時に、大名間の交渉に影響を与える存在でもあります。

将軍家にはShogun Influence(将軍の支配力)というパラメータが用意されており、この数値が高いほど、諸外国との交渉で使える選択肢が増え、逆に大名の間では交渉の選択肢が減っていきます。支配力が高いと、大名間の戦争や同盟すら不可能に。

この支配力が致命的に低くなると、将軍が失脚。次の将軍の座を巡る争いが始まります。詳しくは割愛しますが、事前の外交などで将軍交代がスムーズに行われる場合もあれば、新たな将軍に他の大名が反発して、内戦状態になる事もあります。この内戦状態が、戦国時代の再現になっているわけですね。

ちなみに、一定の条件を満たすと、他の大名を全滅させずとも、日本を統一する事も可能。統一後は将軍システムが無くなり、普通のルールになります。察するに、これは維新後の体制への移行を表現しているものと思われます。強制的に王政復古させられる感じで、微妙に納得が行きませんけど。

江戸時代は、将軍の支配力がかなり高く、他の大名が自由な外交を封じられている状態がそれっぽい。こちらも、「日本全土を支配している」感覚が微妙に乏しく、もうちょっとシステム面でフォローが欲しい感じ。

取り敢えず、システム面では、まあこんなものか、という感想。そもそもEU3が世界全体を扱うゲームである事を考慮すると、あまり細かく戦国時代をルール化するのは逆効果かな、と思えるので。あくまで日本史のゲームで遊びたいという人は、物足りなさを感じるかもしれませんが。

その一方、データ面では大いに不満ありと言うか、「何これ」と言いたい。選べる大名が、源氏、平氏、藤原氏、橘氏って。何で源平合戦……。追加されたイベントも変なのが多いと聞くし、現時点ではどうにもネタ臭が強すぎる。色々な意味で、日本史好きはパッチかMODを待った方が良さげ。

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2009/08/30

Hearts of Iron III はどうか with Paradox 社のゲームはどうか

全世界 (の一部の人達) が待望の、Paradox Interactive 社謹製の超大作、Hearts of Iron III が、遂にリリースされましたね。もう2週間ほど前の話ですが。自分も、ついウッカリ、予約購入してしまいました。わはは。

というわけで、Hearts of Iron III を始めとする Paradox Interactive 社のゲームに興味がある方に、この会社のゲームに手を出す際の注意点を解説しておきます。Paradox 社製ゲームとその熱狂的ファンの間には、かなーり特殊な世界が展開されていますので。

一応、解説しておくと、Hearts of Iron III (以下、HoI3 と略) は、第二次世界大戦を地球まるごと再現してしまおうという、無謀極まりないコンセプトのゲームです。プレイヤーは、軍事関連のみならず、外交、国内政治、スパイ活動、生産、資源管理、技術開発など、戦争に関わるありとあらゆる分野をコントロールします。

このようなモンスターゲームであるにも関わらず、何故か前作の HoI2 は、ヒットしてしまいまして。冒頭で書いたように、ニッチなゲームでありながら、シリーズ最新作を全世界が待望する、という事態になっております。

で、この HoI3 ですが、どうも評価が極端に分かれているようですね。まあ、全くの予想通りでしたが。サイトによって平均点が全然違っており、乱暴に纏めると、コアゲーマーやメディアからは概ね高く評価されている一方で、一般層からはボロクソな評価を受けています。

参考リンク
Game Rankings.com (各メディアの評価)
Gamers Gate (Paradox 社のダウンロード販売サイト)
米国 Amazon.com の HoI3 製品ページ
英国 Amazon.co.uk の HoI3 製品ページ

ボロクソな評価の中で良く挙げられている事項は、「バグだらけ」「AI が全然駄目」「操作系がクソ」「動作が重すぎる」等々。ルールの出来よりも、プログラムとしての完成度に対する苦言が多いのがポイントです。そして、自分で実際に遊んでみた印象やら、掲示板などの書き込みから判断すると、残念な事に、これらは嘘でも誇張でもなく、とてもじゃないけど、「製品版と呼べる完成度」ではありません。

では何故、そんな完成度の低い作品が、コアゲーマーやメディアには高く評価されているのか?彼らは、これだけ大きな欠点から目を背けているだけなのか?……と言うと、特にそういうわけでも無いんですね。自らを「有料ベータテスター」と呼ぶくらいですから。

実は、Paradox 社のゲームが、色々と問題を抱えた状態のまま出荷されてしまっているのは、今に始まった事ではありません。過去に発売されたゲーム全部が、そうでした。一般的な感覚で「製品版」レベルの完成度になるのは、発売されて1年後くらい、目安としては最初の拡張パックを導入後、と言われています。

その一方で、Paradox 社は発売後何年にもわたって、精力的にゲームの改良を続けている事でも有名です。一つのパッチによる変更点は膨大な数におよび、単なる不都合の解消のみならず、細かなルールの改訂も行われています。それに加え、ここ最近のタイトルでは、「拡張パック」という形で大掛かりなルールの改変が行われるようになっており、最終的には、そこらのゲームを軽く凌駕する程にまで成長します。要するに、発売されてからの進化の度合いが凄まじいのが、Paradox 社製タイトルの特徴なのです。

つまるところ、それでも Paradox 社のファンを続けている連中というのは、長所と短所を天秤にかけて、「まあ、過程はどうあれ、最終的には素晴しいモノが出来るんだからいいや」と思える人達なのです。

あと、会社の規模が小さい事も考慮して、容認しているんじゃないか、とも思います。はっきり言って、Paradox 社の規模は「零細」です。クレジットを確認すると、HoI3 のプログラマは6人。この6人で、プログラミングからデータ作成までを行っています。更に、彼らは HoI3 の専属ではなく、この6人で全てのタイトルを手掛けています。

勿論、「そんなのは言い訳にはならない」というのは正論だし、至極真っ当な感覚の意見です。しかし、その是非はともかく、Paradox 社界隈では、その常識は通用しません。Paradox 社作品の評価を読む際には、このへんの事情を考慮しないと、痛い目を見るかもしれません。

とまれ。Paradox 社作品の未経験者が、新作タイトルに飛び付くのは、全くお勧め出来ません。最低でも、最初の拡張パックが発売されてから、ですかね。最近では、拡張パックが2つほど発売される頃に、大幅な値下げを行うのが通例となって来ているので、それを待つのも手です。

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2005/08/24

EU2 + AGCEEP

前回のエントリで紹介したページを見た人にはバレバレかと思いますが、ここ最近、また Europa Universalis 2 で遊んでいます。 AGCEEP という MOD を導入して、最初からやり直し。

AGCEEP ってのは、EU2 に大量のイベント追加 + バランス調整(データ改竄)を行う MOD です。元々は、AGC (Advanced Grand Campaign) と EEP (Enhanced Event Project) という独立した二つのプロジェクトでしたが、ある時期に両方を合体させようという話が上がり、こういう形になったとか。

さっさと結論を書いちゃうと、本家そのままで遊ぶより面白いです。単純にイベントが多い分面白いっていうんじゃなくて、本家ではある時突然イベントが発生して、進む道を強制されてしまう(一応、選択肢が有るにはあるんですけど)という印象がわりと強かったのですが、AGCEEP ではその大きなイベントに至るまでの流れが細かいイベントによってフォローされるようになり、またそれら途中のイベントでの選択によって、以降の歴史の流れが変わったり、という部分が増えたため、強制されているという印象がかなり薄くなっています。また、はっきりとは未確認ですけど、史実どおりに展開しなかった場合にもイベントが結構用意されているっぽいです。

なお、これは個人的な印象ですが、歴史イベントが大量に追加されたからと言って、本家以上に史実の知識が無いと厳しくなっているかというと、そんな事はなく、むしろ逆に歴史を知らなくとも遊び易くなっているように思います。この点から言えば、最初から AGCEEP を導入した状態で遊び始めちゃうのも有りかと。ただまあ、ゲームシステムの感覚を掴むのは、本家そのままの状態の方がやり易いような気がするので、自分のように、まずは一度本家のままで遊んでから挑む、ってのが良いかしらね。

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2005/03/29

Europa Universalis 2の AAR

えーと、まず。御免なさい、前回に嘘を書いちゃいました。Hearts of Iron 2は日本語版の発売が予定されています。ひょっとして、前作が開発中止になったのは、リンク先に書いてあったようにイデオロギーがあれこれって訳でも無かったのかしら?

閑話休題。前回、「まだルールを覚えている段階でし」とか書いてますが、具体的には、国内の経済状況をどうやって成長させるのか、或いはコントロールすれば良いのかがサッパリ分からなくて、ずーっと困っておったわけです(別に他の要素を無視していたわけではなくて、「とにかく経済をコントロール出来ない事には何も始まらない」と思い込んでいたのです)。で、公式フォーラムの FAQを何度も読んでようやくピンと来たんですが、このゲームの経済って、プレイヤーがしっかり管理するんじゃなくて、全体的には自然の流れに任せるしかない、というスタイルなんですね。あ、勿論、プレイヤーの行動が全く影響しないって事はありませんが、どちらかと言うと、経済の成長をコントロールするんじゃなくて、経済の状態を安定させるのがプレイヤーの(主な)仕事、という感じです。

んで、実のところ、ルールの理解で詰まっていたのは本当にこの部分だけだったので、現在は実験メインで本編を進めています。というわけで、せっかくだから現時点で進んでいるところまでの AAR(After Action Reportの略。日本語では「リプレイ」と呼ばれますが、全世界レベルでは AARの方が一般的らしい)を書いてみました。

The Grand Campaign Castilla 1419-1454

今回は、「初心者に一番お勧め」であるらしいカスティーリャ(註:後に Aragonを併合してスペインとなる国)でプレイを開始。サクッと 1454年まで進みました。

以前、序盤だけを何度かプレイしてみた時に、かなり序盤に隣のポルトガルから軍事同盟のお誘いが来て、なおかつポルトガルが北アフリカの国に戦争を仕掛けるため、自国もその戦争に巻き込まれる事が判明しておりました。ので、今回はまず、その展開を避けるために手を打ってみました。

具体的には、さっさと隣国 Aragonと同盟を組んでしまいました。EU2では、一つの国が同時に一つの同盟にしか加盟出来ないため、この状態ではポルトガルが同盟を持ち掛けてくる事が出来ません。当然ながら、ポルトガルの起こした戦争に巻き込まれる事もなく、ただただボーッとしていられるのです。あと、自国が同盟の盟主となる事で、外交面で積極的に動き回って遊んでみよう、という目論みもありましたね。

そのポルトガルは、件の戦争が終結した頃を見計らって同盟に誘いました。取り敢えずはイベリア半島同盟を作ってみようという方向で。

しかし、そのしばらく後に Aragonがすぐ北にある Navarraに宣戦。同盟があるので参戦しない訳にはいきませんが、カスティーリャとしては特に Navarraと戦争する理由もないので、さっさと和平。むしろ、この国を同盟に誘ってみたら面白そうだという気分に(註:その後の外交による属国化、外交的併合という流れを見越しての判断)。しかし、Aragonが長々と戦争を続けたせいで、それはなかなか実現しませんでした。

Navarraに対して手を出せないので、ゲーム開始時から持っている植民地、カナリア諸島に植民をバンバン派遣して人口を増やし、「自国の都市」にランクアップさせてみました。そうこうしている内に Aragonとの戦争が終結、即座に Navarraを同盟に組み込みます。時折贈り物などをして関係を向上させつつ、イベリア半島南端にある Granada王国について思案してみました。

Granada王国はイスラム教シーア派による国家で、史実ではカスティーリャが Aragonと統合して誕生したスペイン王国によって、1492年に滅ぼされています。どうせなら史実に抗ってやろうではありませぬか。というわけで、まあ戦争は仕掛けたんですが、和平交渉で「属国化」して、将来的に外交による併合に繋げてみました(註:後述しますが、これは失敗)。しかし、これは上手く機能せず。なんか、Aragonが Granadaに宣戦しやがりました。Aragonからの要請を受けても断わっても駄目な方にしか働きません。というわけで、ロードしてやり直しました。流石に。

....て言うか、実はこれ、そもそも属国化した事自体が間違いだったんですけどね。何故なら、イスラム教の国家とキリスト教の国家を、外交で併合する事は出来ないからです。ゲームのルールでそうなってるとか言う以前に、常識で考えたら当たり前の事ですよね。ええ、間抜けでした。

というわけで、ゲームのルール上、一回の戦争だけで Granada王国を軍事併合する事は出来ないので、二回戦争を仕掛けて Granada王国を滅亡させました。何と言うか、史実とは50年くらい時期がずれただけでしたね。うーん。

いや! まだ史実に抗える箇所は残されています。史実では、Granada王国を併合した後、時のスペイン国王イザベル一世の「イスラム教徒はカトリックへの改宗 or Die」な政策により、ものすごーく血生臭い展開となってしまうのですが、自分は既にイスラム教への寛容度を高めに設定してあるので(註:カスティーリャは、自国内にイスラム教徒を抱えているので、この様に変更した)、多分大丈夫です。....歴史イベントが待っているような気もしますが。

とまあ、現時点ではこんな感じです。もう少し経つと植民地時代となり、スペインの黄金時代が始まるわけですが、さて、一体どうなる事やら。

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2005/03/23

Europa Universalis 2と Hearts of Iron 2

Europa Universalis 2ですが、cedegaだと微妙に「完全に動作する」とは言えない状況でして。具体的にはごく稀に一つの楽曲ファイルを演奏し終わった後、次の楽曲の演奏が開始されず、そのまま効果音しか出ない状況でゲームを続ける羽目になります。ちなみに、シナリオ選択画面でタイトルの曲が終わるまで粘ると、確実です。

それが cedegaのオプション設定でどうにかならんか? と散々踏ん張ってみたんですが、EU2本体か、cedegaのどちらかがバージョンアップしないと無理っぽい。という結論になりました。あ、ちなみに本家 Wineでは起動しません(20050211で試した限り)。

と言うわけで、現在は素直にルールを理解する事に集中しております。「まだその段階かよ!」と思われるかもしれませんが、はっきり言って、EU2はこれがものすごーく大変なのです。説明書の出来が今一つな上(わりと肝心な情報がスパッと抜けていたりする)、インターフェイス周りの出来も今一つで、ゲーム中に表示される情報の意味が掴み辛い。なおかつ、チュートリアルも本当に基礎の部分しか教えてくれない。取り敢えず、公式フォーラムの FAQには一通り目を通しておいた方が良いでしょうね。


....とかいう段階なのに、ウッカリ同社の Hearts of Iron 2を購入しちゃったのであります。いやその、二次大戦もので遊びたいという要求がフラッと。このゲームは、EU2のシステムをそのまま二次大戦に持って来たようなゲーム(当然ながら、実際には色々とルールが違うんですが、全体の方向性は同じ)ですが、むしろ「1936年から1947年までの世界史を再現した」と表現するのが正解っぽいような。究極の目標は「戦争に勝つ」事ではなく、「この激動の時代を乗り越える事」という感じです。あと、例によって当時実在した「全ての」国でプレイが可能なので、大国が大規模な戦争に巻き込まれていくのを傍目に見ながら漁夫の利を狙う、といった楽しみ方も出来ます。

というわけで、とりあえずチュートリアルを一通り遊んでみただけなんですが、これ、かなり出来が良いです。データの多さ、細かさは相変わらずなんですけど、関連する情報が纏まって表示されるので、かなり把握し易くなっています。また、自分は前作を遊んでいませんが、システム面でやたら細かい大量の管理作業が必要とされた部分も改善されているとの事。

あと、この作品には、特定の戦闘をモチーフにしたショートシナリオも幾つか用意されています。これらでは、その戦闘の舞台となった地域以外は完全に無視されるので、普通の戦略級ウォーゲームのように遊ぶ事も出来ます。

実は EU2もそうなのですが、Paradox社のゲームはシステム内部でかなり細かい計算が行われているので、マニアにしか遊べないゲームだという印象を受けてしまいますが、実際にはわりと大雑把にその傾向を把握するだけでも遊べてしまうので、意外と敷居は低いのですよね。流石に初心者でも大丈夫とは言わんけど。細かい部分は、遊んでいく内に少しずつ慣れていけば良いのです。

ところで、前作の日本語版が開発中止になったという経歴があるので、今作も日本語版は出ないでしょう。


...おっと、忘れてました。Hearts of Iron 2を cedegaでプレイする場合は、cedegaの設定ファイルに

[AppDefaults\\hoi2.exe\\memory]
"MemoryLayoutOverride" = "0x10000000"

という行を追加しておきましょう。そうしないと、シナリオを選んでさあゲームが始まるぞー!って時にデスクトップに落ちてしまいます。

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2004/12/29

Europa Universalis IIその2 + 昨日の出来事

まずは、前回の話にきちんとケリを付けておきましょう。

Europa Universalis IIの話の続き

このゲーム、実際に遊んだ人の話を聞くと「宗教戦争ゲーム」と呼ばれている事が多いです。ちょっとルールを齧ってみた感じでは、宗教戦争だけでなく、当時の宗教の情勢がゲームシステムとしてきちんと組込まれている感じです。

例えば、現実に仲の悪い宗教(を国教とする国)同士では戦争が起き易くなっているとか、異端、異教の地方を植民地化、或いは自国の領土とすると反乱が起き易い、かと言って改宗させるのはわりと難しい、など。また、自国の他の宗教に対する寛容度を初期の状態から変化させる事は出来るのですが、かなり時間が掛かる、などなど。

上手く説明するのは難しいんですが、宗教間の対立ネタが好きな人には楽しめるゲームかも。

また、このゲームは日本語版も発売されていますが、これは香港の会社がデータを改造したバージョンで、オリジナル版の日本語版は存在しません。この改造版は「アジア チャプターズ」という名前が付けられており、オリジナル版ではやや扱いがいい加減だったアジア地域のデータを改良、この辺りの地域で発生する歴史イベントの追加、ついでにシナリオの追加も成されております。

「じゃあ、別にオリジナルの日本語版が無くても良いじゃん?」と思われるでしょうが、パッチが問題なのですね。このゲームはパッチによるアップデートで少しずつ(時には大きく)ルールの改良、AIの強化、バランスの再調整がなされているのですが、アジア チャプターズはバージョンが少し古め。この辺りを気にしないなら、日本語版を購入するのも悪く無いとは思います。

というわけで、リンクを。

はい、と言うわけで Europa Universalis IIの話は終わり。


The Incredibles

...という映画を見てきました。Mr.インクレディブルとも言うよね。Pixer社の最新作。

つうか、素直にとても面白かったです。「ちょっと捻ったスーパーヒーロー物」という趣きの作品ですが、あまり色々と考えず、良く出来たエンターテイメント映画だと思っていただければ。これだけストレートな題材で、これだけ面白い話が作れるというのは、非常に心強い事です。

奥さんが大活躍でしたね。邦題を「インクレディブル夫人」にしてあげたい。ちょっとバーバパパを思い出しました。

そう言えば、damned氏から「The Simpsonsにちょっと似てるヨ!」という話を聞いていたんですが、確かにあの作品っぽい、ちょっとブラックで変なユーモアがあちこちに。好き。

ま、取り敢えず「家族全員で楽しめる」とか、「感動しました」という言葉に惑わされちゃダメよ、という事で。感動はしなかったけど面白かったんですよ!

おっと。CGの技術にも相当に驚かされました。これだけを目当てに見にいくのもアリかと。


Sin City

The Incrediblesを見た帰りに、梅田のジュンク堂書店にて、Sin Cityなるグラフィックノベル(註:自分も詳しくは無いんですが、どうも海外では大人向けのコミックをこう呼んでいる様子)を購入してみました。ぼちぼち海外のコミック作品にも手を出してみるかー、という事ですよ。でも、国内で買うとバカ高いなぁ。次からは素直に Amazon.comあたりで買う事にしようっと。

著者は Frank Miller氏。コントラストの強烈な絵柄がカックイー。まだ読んでないので、感想はこれくらいね。

ちなみに、Amazon.comで最初の方を読む事が出来ますよ。表紙のイラストのところにマウスカーソルを持っていくか、そこをクリックすると読めます。

余談ですが、自分が突然海外のコミックに手を出してみたいと思った直接の原因は、Bad Mojoというグラフィックノベルだったりします。本当は、これが置いてあったら最高だったんだけどな。ちなみに、最近リメイクされて個人的に相当気になっている、同名の PCゲーム(主人公がゴキブリのアクションアドベンチャー)と名前が同じだから目が留まったんですが、実際には全く関係がありません。まあ、それはそれとして面白そう。

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2004/12/26

Europa Universalis II

アクション系のゲームに飽きてきた...というわけじゃないんですが、ぼちぼち思考系ゲームを遊びたい欲求が再び高まってきております。

というわけで、今回は暫く前に購入してみたは良いものの、ルールを把握する(説明書を読む)のが大変で絶賛放置プレイ中の Europa Universalis IIというゲームを紹介してみます。殆ど遊んでいないゲームを紹介するのはどうか、とは思うんだけど、日本での知名度が低い一方で、好きな人なら非常に楽しめそうなゲームでもあるので、取り敢えず知名度の向上に人肌脱いでみようかにゃー、と。

まず。Europa Universalis IIは、スウェーデンの小さな会社が制作した歴史シミュレーションゲームで、シナリオによりますが、最大で 1419年から 1820年までの400年間に及ぶ長大な歴史をゲームとして味わう事が出来る、非常にスケールの大きなゲームです。歴史シミュレーションと言うと Civilizationシリーズが有名ですが、あれとは一部に似ている部分もあるものの、全体的には随分と違うゲームだと言う印象です。扱う時代を中世から近世に絞る代わりに、歴史の流れを構築する要素をより沢山盛り込んで、よりリアルなゲームとして仕上げたような。

しかし、Civilizationと Europa Universalis IIの最大の違いは、その基本スタイルにあると言えます。Civilizationシリーズは、何だかんだ言っても国力をガンガン増強して歴史の覇者となるのが目的という、広い意味では帝国主義ゲームだったわけですが(一応フォローしておきますと、それが悪いと言っているわけではありません)、Europa Universalis IIでは、例えば外交で上手く立ち回った時にも高い得点が得られるので、理論的には国力を増強していかなくても勝利する事は可能です。と言う以前に、どうもこのゲームは勝ち負けにこだわらず、「歴史の流れが忠実に再現されていく中で、自分はどのように振舞うのか」を楽しむ、という意味合いが強いようなのですが。

ところで、Civilizationもボードゲームを元にアレンジして作られたコンピュータゲームでしたが、Europa Universalis IIもまた、ボードゲームを元としたゲームです。但し、こちらは「リアルタイム制」に変更され、数多くの「歴史イベント」が追加された他は、殆どボードゲームそのままであるそうです。

ルールは、かなり細かいです。いや、良く見ると結構スパッと簡略化されていたりするんですが、一つの事柄に幾つもの要素が複雑に絡み合って影響を与えているため、その全体像を把握するのは大変そうです。それに、国力を示す幾つかのパラメータも、マップ上で区切られた地方毎にきちんと計算されており、かなり細かいです。かと言って細かい管理作業が必要なゲームという感じでもなく、必要以上に、或いは意味も無くルールが細かいゲームという感じでもないので、まあ敷居が高いのは事実としても、ゲームとして上手く纏められていると言って良さそう。

つうか、恐ろしい事に、こういった細かく計算されているような部分は、ボードゲーム版でもそのままらしいです。当然ながら、ボードゲーム版ではこれらの計算を人間の手で行ってやらなければならないわけでして、それこそ貴族しか遊べないようなトンデモなゲームだったのだとか。世界は広いなぁ。

と、疲れたので、日本語版の話を含む残りは、また今度。

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