2004/06/24

JA2UB日記その2

えー、全然更新しておりませんでしたが、きっちりと JA2UBのプレイを続行しております。ペースは遅いんですがね。まあ、まだまだ戦術ゲームに関しては初心者も同然なので、オフラインで色々と考えて、それを実験してみたりして、ってな事をやりながら進めるのが一番なんですかね。

取り敢えず、今回のマップに唯一存在する街(3エリア分)の全てで敵を殲滅させました。これでようやく、買い物が自由に出来るようになりました。と言っても、予算に限りがあるんで、あまりホイホイとは買えませんがね。強力なスナイパーライフルを一つ確保したものの、基本的にはスナイパースコープなど、オプション品を中心に装備を強化。敵の死骸から仕入れた武器だけでも結構充実していたのと、弾丸のために予算を残しておきたいってのが主な理由。

あと、思い切って傭兵を一人、追加で雇用しました。Trevorという、どっかで聞いた事がある名前の Aussieのナイスガイ。久し振りに聞く Aussie訛りが素敵。でも、オペラハウスを背景にポートレイトを撮影するセンスはどうかと思います。これで、最初に雇用した五人と、途中で仲間になった二人を合わせて、合計八人のグループに。以降は、四人ずつ二つの Squadに分けて作戦行動を取らせています。

前回以降は、ほぼ全ての戦闘を夜間に行っています。Break Light(曲げると光るやつ)を投げると、そこそこ広い範囲が照らしだされるので、一方的にこちらが有利な状況を作り出せます。Night Vision Goggleとかより強力なお供、かもね。但し、あまり考えずに使ってしまうと、戦術上有利な場所を明かりで潰してしまう事にもなるので、注意。ああ、そうさ。それで要らぬ苦労をする羽目になったさ。せっかくだから、やり直しはしませんでしたがね。

それにしても、やはり屋根の上のスナイパーは強敵。こういう連中は Night Vision Goggleを装備していたりして夜目が効くし、高い場所は索敵の面で有利なため、こっそり近付いている途中に先制攻撃されて、結構な痛手を食ってしまったりするのです。damned氏に良い攻略法を頂いたのだけど、実はそれを実行出来る環境を整えるのが大変だったりするんですよね。んー、更なる研究が必要な感じ。

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2004/06/17

Jagged Allianceの感想文

(註:昨夜アップした時、最後の方が切れちゃってたみたいなので、アップし直しました。)

予定を変更して、リプレイの続きは止め。リプレイを書くより、素直に自分の思いの丈をぶちまけた方が面白いだろう、という事で。今回は、あまり細かい部分を気にせずに書いてみる事にしましたよ。

Jagged Alliance2シリーズってのは、これまで「戦術ゲーム」だと紹介してきましたが、実は、同時に立派なRPGでもあるんですよ。それも、そこらのコンピュータRPGより、ずっと本物のRPGっぽいのです。直接戦闘に関わる事だけでなく、会話や扉の鍵外しといった要素があって、なおかつそれらに自由度がある、ってだけでも充分にRPGっぽいと言えるんですが、何よりそれっぽいのが、非戦闘時と戦闘の最中で、キャラクターが取れる行動に違いが無い点です。そう、このゲームでは、(やや大雑把な言い方ですが)非戦闘時と戦闘時の区別がないんです。

勿論、「非戦闘時と戦闘時の区別がない」点こそが本物のRPGっぽいのだ、と言いたいわけではありません。システム側でプレイヤーの選択肢を制限せずに、全ての判断をプレイヤーに委ねているというデザインの方向性こそが、本物のRPGっぽいなと感じた一番の理由なのです。と言いますかつまり、自分にとってRPGで一番重要なのはその部分なのだ、という事でもあるのですが。

そういうわけで、Jagged AllianceにおいてはRPG要素と戦術ゲームの要素が巧みに癒着していて、かなり独特のゲーム世界が構築されているのです。両者の融合がどうこうと言うより、戦場の様子をリアルに再現したらこうなった、という印象を受けます。だからこう、自称「シミュレーションRPG」とかいう一連のゲームとは、全く別の次元で作られたゲームなのですよ。

でも、Jagged Allianceが本当に凄いのは、ここから先だったりするのです。このゲームでは、現実世界の戦場における殆んどの要素が、しっかりとシミュレートされています。これは、具体例を挙げた方が分かり易いでしょう。このゲームの戦場は、画面上では俯瞰視点からの2Dグラフィックとして表示されていますが、内部ではきちんとした3次元のデータとして扱われています。この3次元データでは、窓の枠やベッドなどの高さ、木の幹の太さなど、細かい部分までがしっかりと反映されており、かなり精密な空間が構築されていると言って良いでしょう。そして、誰かが銃を撃った際には、実際にこの空間の中で弾丸を飛ばして、結果をシミュレートしているのです。この事が意味するところは、特に説明する必要も無いでしょう。

他にも、命中率は傭兵の能力、銃器の性能、距離などから、かなり緻密な計算が行われています。現実世界の全てがシミュレートされているわけじゃないんですが、それでもかなりの要素が緻密かつリアルにシミュレートされていると言えます。しかし、「リアルで複雑(大変)だから面白い」と言いたいわけではありません。と言いますか、実はこのゲーム、まあ慣れるまでは大変でしょうが、プレイヤーの負担がそんなに大きくならないよう作られているのです。

例えば、このゲームではいちいち地形のデータを調べて、それが行動に及ぼす影響を考える必要がありません。そういうのは、見た目だけで十分に判断出来ます(と、簡単に書いていますが、これって実は相当に凄い事なのですよ)。また、キャラクターや武器のパラメータも、リアリティやある程度以上の複雑さを失わないよう、上手く簡略化されています。

他にも書くべき事は山のようにありますが、きりが無いのでこれくらいにして、結論を。Jagged Alliance2というゲームは、何よりもまず、ゲームとしての完成度の高さが尋常ではありません。システムの凄さは言うまでもなく、数値バランスや演出面でも手抜かりが無い。そして、マニアックなゲームではあるのですが、きちんと遊び易さについても考慮されています。「Squadベースの戦術ゲームの最高傑作」と評されているのは至極当然の事だと、素直にそう思います。思うと言うか、思い知らされたって感じですがね。

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2004/06/08

JA2UBのリプレイその1

というわけで、JA2UBを継続しております。先程、スタート地点から2エリア進んだところにある敵勢力の前線基地を、すんごい苦労と度重なるやり直しの末に、ようやく陥落させる事に成功。

つまり、あんまり進んでおりません。何故かと言うと、自分が下手な事と、あまりプレイ時間を取れなかった事に加え、実験と言うか研究と言うか、色んな事を試して遊んでばかりいたからです。いや、こういった研究は、後々役に立つんですよ、きっと。

とまれ。この前線基地は、攻め難い構造になっている上に敵の数が多いんで、一度は無視(後回しに)して先に街へと向かってみたんですが、この街がまた、やたら大量の敵が配置されていて、かなり難儀しそうな気配。というわけで、幾つか装備品が入手出来る事を期待して、基地を陥落させる事に決めました。

しかしこの基地、攻め難い構造をしている上に、あまり広くない範囲に敵が集中していて、しかも遮蔽物が殆んどないため、本当に隙が無い。さて、どうしたものかと考え抜いた結果、「二度に分けて襲撃する」という戦略を用いてみる事にしました。

このゲームは、マップに入るたびに敵の再配置が行われます。つまり、パターン学習があまり有効でない、という事なんですが、この基地の場合は、敵を減らしてから敢えて再配置させる事で、隙が生じるんじゃないか、と考えたわけです。

結論から言うと、この作戦は大成功。いやまあ、作戦の細かい部分が雑だったので、何度かやり直してはいますが。ちなみに、仮に敵の配置が全く変わらなかったとしても、基地の中心部あたりは夜間戦闘となるとこちらが不利な状態だったため、時間帯を変えるという点でも、二度に分けたのは正解だったか、と思います。

細かい部分について書くと、屋根の上に一人スナイパーが居て、こいつをどう処理するかが最大の課題であったわけです(「夜間戦闘ではこちらが不利」なのも、こいつのせい)。で、こいつから見えないように、こっそりと屋根の上に登ってしまって、近距離からの連射で一気に殺す、という作戦を考えたわけですが、勿論これはリスクが非常に大きい方法です。登った時に「たまたま」相手が後ろを向いていたら、簡単に結着が着きますし、クイックセーブ&ロードを繰り返せば、いつかは上手くいくでしょう。でも、そんな運任せのやり方で勝っても面白くないので、ちゃんと別動隊にて陽動しておきました。これがまた大変でねぇ。

おっと、この作戦を実行するにあたって、ステルス能力が高く、かつ行動ポイントが多めの傭兵に強めのマシンガンを装備させておくなど、各傭兵の役割に応じて下準備も念入りに行っております。


というわけで、長文になるのを避けるために、大雑把なリプレイを書いてみたわけですが、正直、ちょっとイマイチかなー。もっと細かいのを書いてみます。

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2004/06/06

JA2UB 誤りの訂正

以前書いた、JA2UBの説明書に、誤りがあったので、大急ぎで訂正しておきます。

「JA2UBは、そのシリーズ第二弾の追加シナリオ、と言えば良いんでしょうか。とにかく、システムはそのままで、データとシナリオだけ入れ替えたバージョンです。」

すんません、上の文章は嘘でした。システムも一部変更されています。簡単に済ませてしまいますが、本家の JA2では、意外と戦略要素も強いようなのです(註:自分は、現在 UBに集中しているので、本家は手付かず)。UBでは、そういった戦略要素がバッサリと切られているようで、システムを流用しながらも、わりと別物に仕上がっているようなのです。純粋に、戦術部分と探索を楽しめる、みたいな。

先程も書いたように、自分はまだ本家 JA2が手付かずの状態なので、ボロが出る前にこれ以上書くのを止めておきます。本家も手元にはあるので、近い内に試してみる事にします。

そうそう。damned氏のコメントから察するに、UBは戦闘の難易度がかなり上がっているようです。自分自身では、特に開始直後の劇的な難易度から、「何となく、そんな気がする」という程度の認識ですが。

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2004/06/03

Jagged Alliance 2 : Unfinished Business

というわけで、ようやく JA2:UBに慣れてまいりました。すんげぇぇぇ面白ぇぇぇぇ!!!何だ、これは? ってなくらいに、作り込みの凄いゲームなのですよ、奥さんとそれ以外の人!

例えば、全ての銃器には攻撃力が設定されていますが、実際には距離によって与えるダメージが変わってくるわけです。ですから、強力なマシンガンを持たせて、上手く敵のそばまで忍び寄って、連射で瞬殺とかも出来るわけですよ、運が良ければ!

あと、このゲームには「Interrupt」という概念があって、簡単に言うと俗に言う「行動ポイント」を残しておけば、相手ターンの時に相手の行動に割り込んで反撃などが行えるわけですが、逆に言うと、瞬殺を狙って下手に相手に近づくのは危険なわけです。しかし、ダミーの攻撃を仕掛けて相手の行動ポイントを消費させてから一気に攻めるとか、そういう事も出来るわけですよ。

そんなわけで、このゲームは戦術の幅が相当に広いし、故に奥の深さも相当なものなのですよ。「日本産ゲームには、クオリティの面で安心感がある」とか、そんな悠長な事を言っている場合じゃないのです。

あと、至近距離から相手の頭部を狙うと、時折バーンと頭部が破裂して死んでくれます。そして、死体は別のエリアに移動した後も放置されるので、久し振りに以前戦闘を行ったエリアに行くと、腐乱が進んでいたり、カラスが食事をとっているのを目撃出来たりします。このように演出面もバッチリなので、日本のプレイヤーの皆さんにも安心してお勧め出来ます(皮肉)。いや、皮肉を抜きにしても、演出面でもきちんと楽しませてくれるのは、素直に嬉しい事ですが。

というわけで、「どこかに面白い歩兵戦主体の戦術ゲームが無いかなー」という方には、現時点の自分としては Jagged Allianceシリーズをお勧めしておきます。いやまあ、どうしてもノルマンディーに上陸出来なきゃ嫌だとか、「西部戦線異常無し」と本部に報告したいって人には向きませんが。

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2004/05/26

Jagged Alliance2 : Unfinished Bussiness、の、説明書

damned氏にそそのかされて(責任転嫁?)、Jagged Alliance 2 : Unfinished Bussinessというゲームを e-bayにて購入、つい先日に到着いたしました。略して「JA2UB」。日本でJAと言うと農協だったり Jagged Agricultureの Abbreviationだったりしますが、そんな事は実はどうでも良いです。

Jagged Allianceシリーズは、Wizardryで死ぬほど有名なカナダの Sir-Tech社による戦術ゲームです。JA2UBは、そのシリーズ第二弾の追加シナリオ、と言えば良いんでしょうか。とにかく、システムはそのままで、データとシナリオだけ入れ替えたバージョンです。単体での起動も可能。つうか、現在これを単体で入手するのは難しいんですけどね。本編とセットになった「Jagged Alliance Gold」というパッケージなら、まだリテール版パッケージが製造されていますし、入手も簡単です。あと、Wild Fireという MODがパッケージ販売されておりますが、こちらの CD-ROMにも本編が収録されているそうです。

それはさておき、インストールしていきなり起動。「何だよこれ意味分かんないよ難しいよ面白くねぇよクソだよこれ」と、今しか味わえない感動を一通り堪能した後、現在はじっくりと説明書を読んでいる段階です。というわけで、この文章はゲームの感想文じゃないのですよ。

取り敢えず、やっぱり Sir-Techモノは説明書が大変によろしいですなぁ。解説が凄く丁寧な上に、変なユーモアが散りばめてあって、読んでいて楽しい。特に後期 Wizのものは、「Fantasy Role-Playing Simulationとは何か?」といったジャンルそのものの解説までなされていて、バッチリ好印象です。「RPGが好き!」と主張している人々は、一度この文章をしっかり読んで理解する(読むだけじゃ駄目ですよー。読むだけだったら政治家でも出来る)必要があるんじゃないかと思ってみたり。

閑話休題。実は以前に JA1を少し遊んでみた事があったんですが、その時は「あー、ルールが妙に細かくて覚えるのが大変そうやねぇ」とか思っちゃいました。でも、説明書を読んでみたら、実際にはそうでも無さそうで。「ルールが細かい」ってのは、「細かい部分がルール化されている」って表現するのが正解でしたね。ルールの量が多いわけじゃないです。まだ実際に遊んではいないんですが、複雑になりがちなルールを上手く簡略化してあるな、と感じました。それでもまあ、Heroesと比べたら覚える事は多いんですが。

今の段階で言えるのは、こんなところ。全くの余談ですが、The Bard's Taleシリーズのシナリオとか Dragon Warsとか Waste Landのゲームデザインを担当していた Brian Fargo氏って、現在は Interplayの CEOになっていたんですね。びっくり。

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