2012/04/01

幻の傑作CRPG、Wastelandの続編は、一体どんなゲームになるんだろうか。

今から3年半ほど前に発売され、日本でも話題となったFallout 3。そのFalloutシリーズの原点とも言うべきCRPG、「Wasteland」の続編が開発されます。2013年秋に発売予定。

Kickstarter : Wasteland 2

リンクが示すように、少し前の Tim Schaffer氏の新作と同じく、Kickstarterで開発資金の融資を募っています。既に目標金額は突破しているので、発売自体は確定。あとは金額次第で、ゲーム内容や対応プラットフォームが充実していきますよ、という段階。融資総額が210万ドルを突破した際には、Fallout New Vegasや、初期のFalloutの開発に関わった、Obsidian Entertainment社が開発に参加します。

オリジナルのWastelandは、1988年にInterplay社より発売されました。CRPGでは初めて「核戦争後の荒廃した世界」を舞台とした作品であり、他にも独自の要素を幾つか盛り込んだ、野心作であったようです。このゲームをデザインしたのは、当時Interplay社の社長だった、Brian Fargo氏を始めとする、数人のチーム。

その後、続編の開発が始まったものの、頓挫してしまいます。同じく(初期作品が)Interplay社から発売されたFalloutシリーズは、Wastelandの特徴を幾つか引き継いではいるものの、根本的には別のゲームであり、Brian Fargo氏も直接には開発に関わっていません。そんな事情もあり、Brian Fargo氏はいつかWastelandの続編を現実のものにしたい、という想いをずっと抱き続けてきたそうです。で、今回Kickstarterによって、その夢がやっと叶った、と。(なお、Kickstarterを利用しようと考えたのは、Tim Schaffer氏の新作が圧倒的な融資を得られたのを見て、勇気付けられたから、なんだとか。)

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2008/11/16

Fallout3 ファーストインプレッションの最終回

取り敢えず、今回で Fallout3 の感想文を一区切りさせていただきます。次の記事は、もっと遊んでから。

というわけで、今日はこれまでの記事で漏れていた部分のフォローを。これで、発売前の予習はバッチリ。


*戦闘*

Fallout3 の敵の強さは、場所により固定されています。Oblivion のように、こちらのレベルに合わせて強くなる事はありません。

V.A.T.S. で、一度に複数の行動を予約して連続攻撃を行う場合でも、敵はしっかり反撃を行ってきます。なので、例えばヒットポイントがわずかしか残っていない時に V.A.T.S. を発動しても、途中で敵の攻撃を受けて死んでしまう可能性があります。

V.A.T.S. がサポートするのは、あくまで攻撃のみ。敵の攻撃を避ける方は、完全にアクションゲーム風に対処しなければなりません。例えば、「サブマシンガンの攻撃を物陰でやり過ごし、相手が弾薬を再装填している隙に飛び出して、V.A.T.S.を発動させる」など。

既にあちこちのプレイレポートで書かれていますが、Fallout3 は、入手可能な弾薬が少なめです。「自分の気に入った武器をメインに使う」などと、戦い方を選ぶだけの余裕はありません。幾つもの武器を、交換しながら使っていく事になります。なので、武器関連のスキルは、特定の一つだけを伸ばすのでなく、最低でも 2種類くらいを伸ばしていった方が良いかと。

戦闘により入手出来る経験値は、少なめ。全体的に、Fallout3 では、「不要な戦闘は、可能な限り避ける」のがベスト。「戦闘重視プレイ」がしたい場合でも、イザという時に大暴れ出来るよう、不要な戦闘を避けた方がベター。

そんなわけで、近接戦闘を行う機会が、意外と多いです。

あと、今回は、「隠密行動プレイ」が、MODで改造しなくとも、フツーに楽しめるような気がします。Oblivion と比較して、隠密行動のメリットが増えてますね。


*開錠、コンピュータのクラッキング*

開錠、コンピュータのクラッキングが、それぞれミニゲームとなっているのは、Oblivion そのまま。それぞれ、5段階くらいの「難易度」が設定されているのも、そのまま。

しかし、違いが一つ。Oblivion では、どれだけスキル値が低く、成功の可能性が低かろうが、難易度が高い開錠に挑戦する事が出来ましたが、Fallout3 では、スキルが一定以上でないと、そもそも挑戦する事すら出来ません。

開錠、クラッキングを成功させた時の経験値は、戦闘によるものより多め。数が限られているので、ゲームを通しての経験値稼ぎのメインには使えませんが、序盤は案外役立ちます。


*キャラクターの育成*

前々回に書いたように、Fallout3 でキャラクターが成長するのは、レベルアップ時のみ。また、レベルアップ時のスキル値上昇には、それまでの行動(どういった行動を主に取って来たか?)は全く無関係です。好きなように、ボーナスポイントをスキルに割り当てる事が出来ます。

キャラクターの能力値は、3種類用意されています。まず、S.P.E.C.I.A.L.と名付けられた、いわゆる「筋力」「知力」などの能力値。そして、13種類のスキル。最後に、Perks(日本語版でどんな名前なのかは不明)という名前の、副次的な技能。

S.P.E.C.I.A.L.は、一度冒険に出発してしまうと、基本的には上昇させる事が出来ません。(アイテムの効果で、一時的に変化する事はあります) キャラクター作成時の振り分けは、慎重に。

Perks は、レベルが上昇する度に、一つずつ習得出来る、副次的な技能です。効果は様々で、特定の行動にボーナスを与えるもの、特定のスキルを上昇させるもの、S.P.E.C.I.A.L.に追加でポイントを割り振れるもの、など。繰り返し習得する事で、ボーナスが更に増加するものもあります。

Perks は最初から全て選択出来るわけではなく、レベルが上がっていくと少しずつアンロックされていきます。また、Perks によっては、習得するために一定以上のスキル、S.P.E.C.I.A.L.を必要とするものもあります。


*会話*

Oblivion と比較すると、相手の台詞に対し、どう返事するかを選べる場面がかなり増えました。と言うか、大部分の会話に、そういう選択肢が用意されています。

数は少ないけど、「話術(Speech)」のスキルにより、通用するか否かが判定される回答も用意されています。これまでプレイした経験だと、要するに「話術のスキルが高いと、ウソをついてもバレない」という使われ方がメインの様子。

それとは別に、特定の Perks を会得している時にのみ、新たな会話の選択肢が登場するらしい。自分は、これらの Perks を会得していないので、未確認。

これまた断言は出来ませんが、どうもプレイヤーキャラクターの能力値によって、特別な選択肢が登場する事もあるような???


*クエスト関連*

Fallout3 では、クエストに関連する重要なキャラクターが無敵ではありません。何らかのトラブルで死ぬ事もあれば、勿論、プレイヤーが殺してしまう事も出来ます。

なお、開発者の話によれば、「今回は、かなりの数の人間を殺しても、ストーリーを進められる」ように作ってあるとの事です。具体的にどういう処置が施されているのかは不明ですが、何にしても、Morrowind を知る人間にとっては、歓喜極まる話です。


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プレイ前に知っておくと良さげな点は、こんなところでしょうか。日本語版の発売まで、あと1ヶ月を切りました。楽しみに待っていて下さい。

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2008/11/14

Fallout 3 戦闘システムについて

昨日のファーストインプレッションの続き。今回は、戦闘システムについて、特に実際にプレイしてみないと分かり辛いポイントを中心に、纏めてみました。

かなり昔から情報が出ていたように、Fallout3 の戦闘は、完全にリアルタイムで処理される、要するにシューティングゲームのモードと、V.A.T.S. と名付けられたコマンド選択っぽい方式の、2種類のスタイルがあり、少なくともシステム上は、どちらのスタイルで戦闘を行うかは、完全にユーザーが自由に選べるようになっています。

Fallout3_23


さて、ここで気になるのが、実際には 2つのスタイルをどう使い分ける事になるのか?です。例えば、シューティングの腕前に自信がある人なら、V.A.T.S. を使わずにバリバリ進んで行けるのか?とか。

結論を言うと、どれだけシューティングが得意な人でも、V.A.T.S. を積極的に使っていく事になります。その最大の理由は、V.A.T.S. を利用しないと、体の特定の部位を集中して狙っていくのが極めて困難である事です。

例えば、強力なマシンガンを装備している敵に対しては、まず最初に、腕の部分を集中攻撃して攻撃力を落としておかないと、相当なダメージを強いられます。他にも、大ダメージを与えられる頭部を集中攻撃するという戦法は、良く使います。

Fallout3 では、こういう「部位別ダメージ制」の恩恵を積極的に利用していかないと、厳しいと思います。まあ要するに、Fallout3 は、あくまで RPG としてバランス調整がされている、という事です。

となると、逆に「じゃあ、リアルタイムの戦闘は、あんまり使えないのか?」という疑問が出てくるかと思います。端的に言えば、少なくとも、マウスが使える PC 版においては、リアルタイムも意外と使えます。コンシューマ版は、パッドだと照準が合わせ辛いので、ちょっと難しいかもしれませんが。

と言うより、遠くの敵を攻撃する際には、しっかり狙いさえ付ければ、リアルタイムで撃った方が命中率が高い気がします。これについては、もうちょっと検証を続けてみないと、断言は出来ないんですが。

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2008/11/13

更新再開 + Fallout3 始めました

最後の更新から、2年半ですか……

転職して以来、私生活が大変すぎて、ゲームを遊んでいる暇が全然ありませんで。

例えるなら、「仕事内容は事務だけだから、大丈夫」と言われたのに、実際に行ってみると事務どころか管理職だった、みたいな感じでして。経験ゼロの職種で。

例えっつーか、バッチリその通りだったんですけどね。

それはさておき。半年くらい前から、じわじわとゲームを遊ぶ余裕が出来てきたし、まったりと更新を再開させていただきます。本日のお題は、「Fallout 3」。自分は、北米の PC版を予約購入して、まったりとプレイしております。

Fallout3_01

というわけで、以下はファーストインプレッション。

思っていたより、Oblivion とは違うゲームですね。単純に世界観が違うとか、銃器なので弾薬管理の概念があるとか、そんなんじゃなくて。

会話の際には、例えば肯定の返事でも 2種類くらい用意されていたり、特定のスキルが高ければ新しい選択肢が出現したりとか。会話は、単純に「台詞が良く練り込まれている」という以上の面白さを感じます。ただ、返事のニュアンスを変えると、どれくらい相手の反応が変わるのか、どんな影響があるのかは、まだ不明。

成長システムも、Oblivion とは全然違います。普通に行動していても、スキルは上昇しません。レベルアップ時のポイント振り分けがメインです。レベルアップは、普通の経験値が貯まると自動的に行われるスタイル。経験値は、敵を倒した時だけでなく、鍵開けやコンピュータのクラッキングを成功させた時にも、貯まります。勿論、クエストの達成時にもね。

要するに、「非戦闘キャラ」でも、キャラクターを成長させられるのは、相変わらず。

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