Braid(アクションパズル)
明けましておめでとうございます。皆様は、どのような年末セールをお過ごしになったでしょうか。自分は、Steamの大型安売りセールでゲームを大人買いしてしまい、こういうのは子供買いと呼ぶ方が正しいのではないか?と悩まされる日々を過ごしております。しかし、ここまで安いと、良い事なのか悪い事なのか、判断が難しいですな。
というわけで、今回紹介するのは、そんな子供買いした中の一本。「Braid」という名前のアクションパズルゲームです。元々はXbox360用にダウンロード販売されたもので、現在ではWindows、MacOSX、PS3にも移植されています。日本語版は、自分の知る限りでは、Windows版とXbox360版のみ。PS3は、そのうち日本語版が出るでしょう。たぶん。
ゲームシステムは、まんま「スーパーマリオ」なジャンプアクションに、パズル要素を足したもの。最初のワールドは、ほぼ純粋なジャンプアクションですが、それ以降はパズルがメインで、「パズルを解くのに手先の技術も必要とされる」感じ。
面数は全部で37で、全体が6つのワールドに分かれています。最後のワールドへ行くには、それまでのワールドで、あちこちに置かれているジグソーパズルのピースを全て集め、絵柄を完成させる必要があります。で、これらのピースが、頭を使わなければ行けないような場所に置いてあるわけです。
パズルの要となるのは、主人公が持つ「時間を巻き戻す」能力。これは、シフトキーを押している間だけ、ほぼ全てのモノの動きが逆再生される、というもの。2つめのワールドから、巻き戻しの影響を受けないオブジェクトが登場するようになり、時間を巻き戻しても、完全には元の状態には戻らなくなります。というわけで、こういったオブジェクトの利用方法が、パズルになっています。
その後のワールドでは、更にそれぞれ別個のルールが一つ追加され (特殊能力が一つ増える、など)、仕掛けがよりトリッキーなものとなります。つまり、ワールド毎にプレイ感覚がまるで違う。また、それぞれのパズルで使われているトリックはそれぞれ違っており、似たような解き方をするパズルは殆んど存在しません。ボリュームは少なめですが、密度が高く、プレイ後の満足感が妙に高いです。
難易度は、中盤まではそんなに難しくありません。終盤は、パズル慣れしていない人には、相当に難しいかも。アクションもかなりシビアではありますが、こちらは簡単にやり直しが出来るので、そこまで難しい印象は受けません。
なお、隠し要素として、合計7つ隠されている「星」を全て集めると、真のエンディングが見られるようになります。但し、達成の難易度はかなり高め。見付ける事自体が、相当に難しいです。(実は、自分もまだ、一つとして見つけられていない……)
ゲーム性と直接には関係ありませんが、ストーリーもなかなかに興味深い内容です (無視しても十分に楽しめるけど)。物語自体はシンプルなんですが、文章表現において直接的な描写が少なく、含みがある、或いは暗喩と思しき表現が多め。なので、英語慣れしていないと、意味を理解するのは難しいです。理解出来るまで、繰り返し読む根性があれば大丈夫……と思いますが。日本語版を購入するのが無難でしょう。
小品だし、プレイ時間も短めですが、内容の密度はかなり高く、濃厚です。文句なしにお勧め。
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