Everyday Genius : Square Logic (PC用パズル)
今回も、軽めのゲーム……と言うか、パズルの紹介です。Braidと同様に、Steamの安売りセールで適当に買ってみたら、当たりでした。内容的には完全な「ペンシルパズルの問題集」なので、ペンパ好きな人向け。
「Everyday Genius : Square Logic」のルールは、日本では「賢くなるパズル」、海外ではKen-KenとかMathdokuの名前で知られるパズルそのまんまなのですが、問題のバリエーションを増やすために、このゲームだけの追加ルールが幾つか盛り込まれています。元々は、宮本哲也という算数の先生が、子供達が面白く算数能力をアップ出来る方法を、として考案したものらしいです。日本では、書籍が数冊とDS版ソフトが、学習研究社から発売されています。
このソフトは英語版しか存在しませんが、ルールさえ理解していれば、そこそこの英語力で大丈夫だと思います(まず体験版で確認するのが吉)。価格は、Steamだと定価でも$14.99、2010年2月に発売予定のパッケージ版は、米国Amazonで$19.99。問題数は20,000オーバーだそうで。……ぐふっ。
このパズルの盤面は、太線で区切られ、別々の色で塗られた、幾つかの部屋に分かれています。そして、その各部屋の左上に、小さな式が書いてあります。パズルの目的は、以下の条件を満たすように、各マスに数字を入れていく事。
○縦横ともに、一列には同じ数字は一つしか入らない。
○それぞれの部屋には、式が成立するような組み合わせで、数字を入れる。
例えば、式が「2=」の場合、そのマスにはずばり2が入ります。マスの数が3つで、式が「6+」なら、3つの数字の合計が6になるように、数字を入れます。マスが一直線に並んでいる部屋であれば、当然ながら、入る数字は1と2と3の組合せしか有り得ません。式のバリエーションには、いわゆる四則計算の他にも色々とありますが、割愛。
つまるところ、論理思考能力と計算力の両方を問われるパズルでして。算数能力を鍛えるモノとして良く出来てるなー、と素直に思いますが、そういうのを抜きにして、純粋にパズルとして面白いです。意外と高度な解き筋も色々とありそうですし。使われる式の種類が多いため、問題や解き味のバリエーションも豊富です。
また、特殊な盤面も2種類用意されています。うち一つの「Hidden Cage」では、部屋分けが不完全な状態でプレイヤーに提示されるため、まずはどう部屋が分かれているべきなのかを、考える必要があります。
残念な事に、この部屋の分け方については、複数解が存在する問題も、結構あります。実は、画面写真の問題も、そう。数字の方はちゃんと単一解になっているし、理詰めで確定出来るんですけどね。数字さえ埋めればクリアになるんで、遊ぶ上で問題にはならないんですが、やっぱり残念。
全体のゲーム進行は、殆んどのパズルゲームと同様に、エリアを一つずつ解禁していくタイプ。しかし、新たなエリアを解禁する条件が、いつでも挑戦出来る「チャレンジパズル」を1問解くだけと非常に緩く、大きなストレスにはならないでしょう。エリアあたりの問題数もかなり多いし。問題を解いていく順番は、かなり融通が効きます。
全体的に、細かいところまで気が配られていて、隙が無い。プレイ環境は優秀、ヒント機能も、答えそのものを言わないのに痒いところに手が届く、素晴しい出来映え。最近流行の実績にも対応。などなど。ペンパ好きには、英語版である事を除けば、何のためらいもなくお勧め出来ます。
ちなみに、最初は幾つかある支援機能が全てオンになっているので、知らずに遊ぶと「何?このヌルい仕様」と思っちゃうかもしれませんが、設定次第で完全自力仕様への変更が出来るので、ご安心を。
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