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2010/05/16

CEaW Grand Strategyでの変更点

前回、軽く予告していたように、今回はCommander : Europe at WarのGrand Strategy MODにおける変更点を紹介します。GSでの変更点はかなり多いので、特に影響が大きいものを抜粋して。

正直なところ、ウォーゲームで遊んだ経験が無い人は、読んでもチンプンカンプンだと思いますが、そこらへんを上手くフォローする手段が思い付かなかったので、取り敢えず投下しちゃいます。

海上輸送、上陸作戦への制限

GSでは、各国にユニットの海上輸送、上陸作戦を行う能力を示すパラメータが追加されました。両パラメータ共に、技術開発により上限値が増えます。

これらは、「無償で」輸送、上陸が行えるユニット数を表しており、この数を上回るユニットを同時に輸送、上陸させようとすると、コストが発生します。輸送コストは、海上に輸送船がある限り、毎ターン発生します。

加えて、同時に輸送するユニットが多いほど、1ユニットあたりのコストが大幅に上昇する仕組みになっており、かつ、一度消費した輸送、上陸ポイントはゆるやかにしか回復しないので、よほど工業生産力を持て余している国でなければ、大規模な上陸作戦は無理です。

北アフリカ、中東への補給ルール(枢軸国のみ)

枢軸国のみ、北アフリカと中東方面への物資運搬能力を表すパラメータが追加されました。国別、ユニット別に必要な補給ポイントが設定されており、現在の補給ポイントを上回る数のユニットが北アフリカ、中東方面に展開されていると、コストが発生します。

補給ポイントは、地中海周辺の状況により変化します。北アフリカの港を多く支配するほか、マルタ島やジブラルタルを制圧する、地中海の連合国艦隊を一定以下に抑えるといった方法で増えます。

また、トルコを降伏させていると、中東地域のユニットは補給ポイントを必要としなくなります。(陸路で潤滑に補給が行われるため)

これに加え、マップ上にペルシャ湾が追加され、連合国がアフリカ大陸を周回して中東にユニットを送る事が可能になったため、北アフリカ、中東方面において、枢軸国はかなりの苦戦を強いられる事になります。

フランスのヴィシー政権

vanillaでは、「成立しました」というメッセージが出るものの、実際には国が作られない謎仕様だったフランスのヴィシー政権ですが、GSではしっかり一つの国として誕生します。ついでに、自由フランスもダカールに誕生します。ヴィシーフランスは中立国という設定なので、両陣営から宣戦が可能。

天候の導入

GSでは、晩秋から春先にかけての戦闘が困難な季節を再現するために、天候の概念が導入されています。詳しくは割愛しますが、月毎に3種類ある「悪天候」となる可能性が設定されており、毎ターンの最初に抽選が行なわれて、天候が決まります。春から秋は、常に好天、逆に12月と1月は必ず悪天候のどれかになります。

悪天候だと、移動や攻撃力にペナルティを受ける(防御力は変化なし)ほか、一切の上陸作戦が行えなくなります。なお、複数ある悪天候の違いは、寒さに強いソ連軍が攻撃力ペナルティを受けるか否か、のみ。

天候の設定はかなり大雑把で、まずマップ全体が3つのエリアに分割され、各エリアの全ヘックスが同じ天候となります。遊び易さを考慮するにしても、もう少し細かくても良い気がしなくもない。

イタリアの降伏条件

史実を踏まえて、イタリアのみ、首都ローマを堕とされる以外に、最初からイタリア領だった都市を3つ占領されても、自動的に降伏するようになりました。

勝利条件の変更

GSでは枢軸国側の状況がかなり不利になったため、合わせて勝利条件も変更されています。ついでに、終了時の状況に応じて、4段階に評価されるようになりました。

連合国側は、とにかく双方の全ての主要国の首都(ロンドン、ワシントン、パリ、モスクワ、ベルリン、ローマ)を支配下に置かなければ、勝利になりません。時期が早いほど、評価が上がります。但し、最後の首都を支配したのが最終ターンだった場合は、引き分け。

対する枢軸国側は、期限切れ(1945年5月)の時点で主要国の首都を一つでも支配していれば勝ち。勿論、数が多いほど評価が上がります。

少しややこしい例。ドイツはベルリンを堕とされても降伏せず、ハンブルグに遷都してゲームが続きますが、この場合でも、例えばパリがまだ支配下で、期限切れまで踏ん張れたら、ベルリンを奪回しなくとも枢軸国の勝ち。最終ターンより前にパリを取り返されて、かつベルリンを奪回出来なかった場合は、連合国の勝ち。パリを取り返されたのが最終ターンなら引き分け。


これ以外にも、マップの調整などで通商破壊が現実的な選択肢になった、ヘックスあたりの空軍による攻撃回数に制限が加えられたなど、バランス調整を目的とする細かい変更が幾つかあります。

なお、追加ルールで使われる内部パラメータの大部分は、テキストファイルに書かれているので、ルールの微調整が簡単に行えます。

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コメント

海上輸送の概念はなかなかですねえ。大量上陸なんざ、ありえないからなあと思いつつ物量で押し切らざるを
えないバランスのゲームが多いので。

さてHOI2のMODから進化したアーセナル オブ デモクラシー【完全日本語版】が発売とのことで期待してますが
HOI3とどっち買うか悩み中です。

投稿: smoos | 2010/05/18 22:03

リアリティという点では、ちょっと変に感じられますが、「あくまでシンプルなルールで」という制約の中では、上手く当時の状況を再現出来てる感じですね。

話は変わって、Arsenal of Democracyと、HoI3ですか。確かに悩むところ。

HoI3は、重いのと、システムやらバランスやらがまだ模索中っぽいのが、難点ですね。やはり、拡張パックのSemper Fi日本語版が発売された時に、本体とのお買い得パックを購入するのが無難でしょうか。

AoDの方も、初期は色々と不都合やら調整不足やらあったらしいですが、昨日公開された1.04パッチでかなり改善された様子です。日本語版1.04パッチも、発売後そんなに間を空けずに出るんじゃないでしょうか。

自分も、そろそろAoD始めてみましょうか。HoI2は途中で投げちゃったけど(まだウォーゲームに慣れてない時期だったので)、今度こそ。

投稿: gengorou | 2010/05/20 13:11

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