Civ4 戦闘ルールの解説 その1
と言うわけで、ゲームシステムに関する話に戻ります。今回は、オンラインマニュアルである「シヴィロペディア」を読んで、ようやく概要が掴めた、戦闘システムについての話。なお、今回の話は以前のシリーズを知らなくても理解出来るかと思います。Civilization シリーズの戦闘システムは、ちょっと個性的で面白いので、興味がある人は是非。
本編の前に。話を単純化するために、ここでは「地上兵器ユニット同士の戦闘」に話題を絞らせて頂きます。航空ユニットには特殊なルールがあったり、マップ上の施設を破壊したり、といった部分は取り敢えず省略。戦争をする上で重要な部分ではあるのですけど。
まず最初に、 Civ4 の戦闘は、一部の例外を除き、一対一の状態で行われます。また、これも一部の例外がありますが、一回の戦闘では必ずどちらかのユニットが全滅します。もう少し具体的に言うと、どちらかの耐久力がゼロになるまで、一回の戦闘の内部で繰り返し攻撃が行われる、という事です。
なお、戦闘はユニットが敵対する国のユニットが居るコマに侵入した時に発生します。ここで重要なのは、攻撃側(移動して侵入した側)と防御側(始めからそのコマに居た側)で、明確な立場の違いがある事です。ルールに明文化されているわけではありませんが、攻撃側が移動しながら別のコマに侵攻しているのに対し、防御側はその場で待ち伏せて敵を迎え撃っているのだ、と考えていただいて間違いないでしょう。
それはさておき、 Civ シリーズの戦闘は、まず攻撃側と防御側のどちらが攻撃に成功したかが判定され、成功した方が相手に一定のダメージを与える(つまり、勝った方は無傷)、という仕組みで処理されています。感覚的には、ジャンケンで先に何回か勝った方が勝ち、といったところ。但し、ジャンケンと違って、両者が勝つ確率が五分五分というわけではなく、強い方がジャンケンで勝ち易くなっています。
この、「ジャンケン」の勝率を決めるのが、攻撃力です。端的に言っちゃいますと、お互いの攻撃力が同じならジャンケンの勝率が五分になるし、片方が 6 で別の方が 1 なら、 6:1 の確率で前者が勝つ、という事です。
ちなみに、前作の Civ3 まででは、防御側は攻撃力の代わりに「防御力」のパラメータを利用していました。つまり、 Civ シリーズの防御力とは、相手の攻撃を軽減する力ではなく、「待ち伏せ」した時の(言い換えると、反撃する時の)攻撃力という意味です。というわけで、攻撃力が 1 で防御力が 4 のユニットというのは、こちらから侵攻した際には殆んど勝てないけど、待ち伏せに使うとかなり強い威力を発揮します。余談ですが、自分はこの感覚が好きだったので、 Civ4 でルールが改変されてしまったのは、ちょっと残念にも思います。
とまれ、実際にはユニットのパラメータとして設定された数値がそのまま使われるわけではありません。地形などにより、攻撃力に補正が掛かるからです。幾つか例を挙げると、森林では防御側の攻撃力が 50% 加算されますし、防御体制を敷く事で更に攻撃力を高める事も出来ます。また、河川越しに攻撃を仕掛ける場合、攻撃側の攻撃力は少し低下してしまいます。
と、これを読むと「なんか防御側に有利な事ばかりで、不公平なんじゃないか?」と思われたかもしれません。ええ、実際その通りです。てか、現実の戦争においても、侵攻する側の方が状況としては不利だし、勝つためにより気を使うものなんですよね。つまり、この仕様は別に理不尽なものではないです。それに、安易に好戦的な戦略を採れなくなった事は、 Civ シリーズに関してはプラスに働くでしょう。
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えー、まだまだ書けていない事が多いんですが、長くなっちゃったので、今日はここまで。次回に続いちゃいました。
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