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2005/01/02

The Matrix Online

前回の続き。今回は MMORPG、The Matrix Onlineの紹介。一応書いておくと、MMORPGというのは大人数で遊ぶオンラインRPGで、大量のプレイヤーが同じ世界(サーバー)に接続し、共同で一つの目的を達成したり、同じイベントや世界の変化を共有する、というスタイルのゲームです。

てか、実は MMORPGはちょっと苦手なので、このゲームに実際に手を出すかどうかは分かりません。

The Matrix Online

公式サイト

つい最近まで全っ然期待していなかったタイトルなんですが、Computer Gaming Worldという雑誌の記事を読んだ感じでは、自分の予想(恐らく、殆どの人が同じように予想していたのでは?)とは全く違うゲームであり、ひょっとしたら面白いゲームなのかもしれません。

一応基本的な仕様から書いておくと、このゲームは Matrix世界を舞台とした MMORPGで、舞台となるのは Matrixの内部のみで、「現実世界」は登場しません。プレイヤーの働き次第で細かい部分が変化するものの、全体的には製作者が意図した通りのストーリーが進行する、というスタイルになっているようです。ちなみに、プレイヤーは「バッテリー」の状態から解放され、自分の意志で Matrixにジャックイン出来る人間で、3つの勢力(後述)の上層部から依頼されるクエストをこなしながらストーリーを進めていくという感じのゲームだそうです。

実のところ、自分がこのゲームで一番気になっているのは、そのストーリーの部分です。他はさほど魅力的でない、と言うより特に特徴と言えるほどのものではないような(派手なドンパチとか飛んだり跳ねたりには興味がないんで)。

まず重要なのは、このゲームが映画三部作の「正統な」続編である事です。と言うか、The Matrix Revolutionsで現実世界における人間と機械の戦争が終結した(「一応の和平条約が結ばれた」と言うのが妥当か)後の Matrix世界が舞台である、というのがポイント。勿論、「戦争状態でなくなった」というだけで、機械と人間の対立が無くなったわけではありませんが、少なくとも機械が一方的に人間を支配する、という状況ではなくなっています。まあつまり、現実世界を含む世界全体の支配権を巡る争いが、「一から出直し」になった状態なわけです。また、メロヴィンジアン(ボインちゃんを囲っている、フランス訛りのスケベ親父)率いる「人格プログラム」達もまた、これを機に Matrixでの支配権を得ようと行動を開始しています。

そして、ここもまた大きなポイントなのですが、プレイヤーは Zion(人間の解放軍)だけでなく、機械やメロヴィンジアンの勢力下に就く事も出来ます。「それって、人間の行動として矛盾してるんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、開発者の弁によると「どの勢力のために働くのが結果的に正解なのかは分からないようにしている」との事。言い換えると、Zionも含め、誰を信用して良いのかハッキリしないような状況をきちんと用意している、という事ですね。

これがどれだけ上手く機能するのかまでは、ちょっと予想出来ません。ゲーム全体を見ても、「これは絶対に面白い筈」とはちょっと言い切れません(正直に言うと、不安材料の方が多い)。しかしまあ、面白くなる可能性は秘めているんじゃないでしょうか。

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