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2004/10/23

Splinter Cell

と言うわけで、世間から微妙に遅れながらも Splinter Cell(一作目)を購入したのでございます。てか、発売当初からすんげぇ欲しかったんですが、うちの GeForce4MXじゃどうかな? と勝手に思い込んで、「グラフィックボードを交換するまでは買うまい」と心に誓ったのでありますが、やはり人間、そうそう我慢出来るものではありません(勝手に一般化)。て言うか、安かったし、同時に送る本数が何本でも送料が変わらないって言うし。

まあ、2年前のゲームだし有名なゲームだし、あれこれ細かい事は言いますまい。チョー面白いです。ここで紹介するゲームはマニアでないとどうか、と思えるのが多いんですが、これは一般人にもお勧め出来ます。とにかく、「メタルギアソリッドって最高だよね」とか言ってる場合じゃないんですよ、皆様!

基本的には「敵に見付からないよう目的を達成していく」ゲームなのですが、敵に見付からないために物陰だけでなく、暗闇の部分を積極的に利用していけるのが、このゲームの大きなポイントです。例えば、照明を撃って暗闇を作ったりも出来ますし、暗視ゴーグルを装着する事で、こちらに一方的に有利な状況を生み出す事も出来ます。ただ、敵も馬鹿ではないので、照明が点いているべき場所が暗かったりすると、「何だ?変だな」と近寄って来たりもします。まあ、そうやって敵を暗闇の中におびき出すのは、このゲームの基本戦術なのですが。

とにかく、様々な要素の絡み合いが絶妙で、先に進むための戦術がとても多彩なのです。それに、同じ場面を通過するための方法も、決して一つだけではありません。かなり柔軟な遊び方が出来ます。てか、アドリブで対策を柔軟に思い付けないと、ちょっと厳しいかもね。PC版はどこでもセーブ出来るので、やり直しが簡単ですが。

おっと、そうそう。気になっていたグラフィック面ですが、GeForce4MXでも、流石にそこそこコマ落ちするものの、普通に遊べるレベルでした。PC版の購入を希望している方は、参考までに。nVidia製のチップでない場合は、もちっと高級なカードが必要らしいです。

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2004/10/08

Dos Box 0.62

待ちに待ってた、stable版のニューバージョン! Gentooの Portageにサクッと登録されてたので、早速試してみました。まだちょっと触っただけなんですが、これ、相当に良い! DosBoxユーザーはサクサクっとアップデートしちゃうべきでしょ。

今回、結構色々な部分が改良されています。新機能も幾つか盛り込まれていて、殆んどメジャーアップデートっぽい感じです。ChangeLogを見た限り、これだけ大幅に改良されたのは久し振りの様子。その全部を紹介するのは無理なので、自分が気に入ったもの、大感激したものに絞って紹介しておきます。

PC-speakerのエミュレーション精度がぐんと上がった

「ぐんと」ってのは、ちょっと思い込みが激し過ぎかもしれません。が、BCFやCDSのファンが泣いて喜ぶくらい、ソフトによっては劇的な違いが出ています。

これまでのバージョンでは、どれだけマシンパワーがあっても、CPUのエミュレーション速度を上げたり、出力する周波数を上げたりすると、激しく音割れを起こしていたのですが、今回自分で試してみた限りでは、そういった現象は全く起こりませんでした。

というわけで、BCFを速めの快適な環境でプレイしたり、CDSで効果音をより綺麗な音で味わえるようになりました。

エミュレーション速度の調整より正確になった

これまでは、ウェイトの掛け方がちょっと荒くて、アニメーションがカクカクしちゃったりしてたんですが、今回のアップグレードで随分と改善されています。

キーマップの編集が可能になった

キーマップエディタも内蔵しております。これで、日本語キーボードでもバックスラッシュやチルダを入力する事が可能になりました。

但し、この機能は、あくまで「擬似的にボタンの配置を変更する」ものであって、DoxBoxからは「カスタマイズされた英語101キーボード」として扱われます。ちょっと分かり辛いですが、要するに記号を入力する方法が日本語キーボードのそれとは全然違いますし、それを修正する事は現時点では出来ないって事です。

音声関連が色々と

PC-speakerのみならず、音声周りがあれこれと改善されている様子。また、音量調節機能が付き、PCMと FM音源の音量バランスを調整したりも出来るようになっています。


えー、今回はこんなところで。

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2004/10/07

Syberia; アドベンチャーゲーム

The Longest Journeyも終わった事だし、久し振りに溜ってるアドベンチャーをこなしていくかー、と意気込んで Syberiaというゲームを始めました。て言うかもう終わりました。ちょっと、あっけ無さすぎたかなー。てか、TLJが長過ぎ、ってのが正解なんでしょうな。まあ、とまれ、取り敢えず感想文を。

物語

フランスの片田舎にある Voralberg社は、精巧に作られたオートマタ(自動人形)で世界的に名を知られた玩具会社だった。彼らの手によるオートマタは、ゼンマイや歯車といった、今となってはアナクロな技術のみで作られているにも関わらず、まるで人間であるかのような滑らかな動きを見せ、更に一部の人形は、自らの意思を持つとも言われている。しかし、一部のコレクターなどには未だに高く評価されているものの、一般消費者には受け入れられず、経営の面では非常に苦しい状態に陥っていた。そのため、現社長である Anna Voralberg女史は、アメリカの多国籍玩具企業である Universal Toys Inc.社との合併を決意、これを推し進めていた。

弁護士の Kate Walkerは、この合併話の最後の仕上げとして書類に Anna本人のサインを貰うため、NYCから Voralberg社のある Valadilene村に来た。仕事はすぐ終わるかと思われたが、村に到着してみると Anna Voralberg女史の葬儀が行われていた。それでも、生前に本人の了承を得ている事と、係累(相続人)が居ない事から、Voralberg社の専属弁護士にサインを貰えば、合併は無事完了する筈だった。しかし、弁護士によると、死んだと思われていた Annaの弟 Hansは、実はまだ遠いシベリアの地で生きているのだと、Anna本人が死の直前に告白したのだという。もしそれが本当なら、彼が会社の正統な相続人という事になり、彼のサイン無しで合併を完了させる事が出来ない。もし嘘だとしても、彼の生死を確認する必要がある。

こうして、工場に一体だけ残されていたオートマタの Oscarと共に、彼女は Hansの足跡を追う奇妙な旅に出発する事になる。そしてこの旅は、彼女自身の人生と価値観を大きく変える旅となるのだった。

レビュー

まず最初に。既に続編の Syberia IIが発売されておりますが、この二つは言わば「前・後編」の構成になっており、一作目だけでは物語が完結しません。購入する前からこの情報を掴んではいたんですが、正直に言って、あれほど中途半端な形で放り出されるとは思いませんでした。物語自体はかなり面白いんですけど、途中でいきなりブチッと切られちゃいます。「そろそろ、この旅も終わりに近づいてきたかな」と思った直後にエンディングでした。この辺がちょっとね。

そういう部分を除けば、物語はかなり面白いです。少なくとも、ちゃんと後編を遊んで、最後までこの物語を追い掛けたいと思えました。ただ、あまり表面には出ていないんですが、全般的にトーンはかなり重苦しいです。詳しい話は、またいずれ。

ただ、パズルに関わるシナリオ展開と言いますか、状況設定はかなり強引に思います。いかにも「アドベンチャーゲームだから、パズルを解かないと先に進めないように作ってみました」的な匂いが、かなり露骨に感じられてしまうのです。The Longest Journeyも似たようなものではありましたが、Syberiaの方がより露骨、だと思います。

パズル自体は、全般的にはわりと面白かったです。「何故か、この装置はパズルっぽく設計されていますので」といった露骨なパズルは殆んどありませんでしたし。ただ、何カ所か、総当たり(試すべき数は少ないです)でしか先に進めない部分、逆に言うと総当たりだけで進めてしまう箇所があって、その辺はあまり気に入っておりません。ていうか、こんなのパズルじゃないよね。

難易度は、比較的易しい部類に入ります。幾つか難しめの謎がありますが、考えるべき事をかなり絞り込めるので、落ち着いて考えれば、どうにかなるレベルだと思われます。ただ、会話のログが一切残らないので、サラッと聞き流してしまいそうな「あるヒント」を忘れてしまうと、詰まってしまうかも。あと、会話の順番(フラグ立て)や、移動可能な場所に気付かなかったとか、そういった部分で詰まる事はあるかもしれません。

まとめ

とりあえず、日本語版が発売されていますし、久し振りにアドベンチャーゲームを遊んでみたい、と思っている方には素直にお勧め出来ます。ただ、海外では非常に高い評価を受けているんですが、個人的には「傑作」とまでは行かないか、という感じです。物語や雰囲気が相当に良い一方で、惜しい部分がかなり多いんですよね。

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2004/10/01

かなり長い間放っておいた

「The Longest Journey」というアドベンチャーゲームを、一気にコンプリートしてみました。というわけで、取り敢えず感想をアップしておきます。


えーと、まず。このゲームはすんげぇ長いです。箱には「プレイ時間50時間以上!」とか書いてあるけど、全然ウソじゃないなと思いました。実際にどれくらい掛かったのかは知らないけど。

んで、「プレイ時間の 2/3は台詞を聞くのに費したんじゃないか?」と思えるくらい、ダイアログの量が多いです。尋常ではありません。単に量が多いだけでなく、その一つ一つが実に良く練られています。ほんの少ししか台詞が無いキャラクターでも、ちゃんとその人となりが分かるくらい、描写が巧みです。

というわけで、ストーリーは非常に面白かったです。ただ、終盤はもちっと細かい部分へのフォローが欲しかったような気がします。その辺りで起きた出来事の顛末をきちんと知りたいのに、想像力に任せていると言うよりは、単に放ったらかしにされたような部分が少し。

一方、パズルはと言うと、これまた量が多いです。多いわりには似たような謎解きは殆んど無かったように思います。難易度の点では、相当に頭を捻るものから、そこそこに難しいものまで、色々。「クリックすべき場所が分からない」事は殆んどありませんでしたが、完全にノーヒントで装置の仕組みを解き明かさねばならない場面があり、正直、ここは相当に悩みました。

てか、実はパズルよりも、俗に言う「フラグ立て」の方が悩ましい感じでして。数は少ないんですが、あるイベントを発生させておかないと、別のイベントが発生せず、必要なアイテムが入手出来ない、という場面が幾つかあります。で、この二つのイベントの間には直接的な因果関係が全く無いんで、今プレイヤが何をすべきかが分かり辛くなってるんですね。正直に言って、これはちょっと理不尽に感じました。

あと、このゲームは意外と不安定なようで、場面が切り替わった瞬間にデスクトップに戻ってしまう事が何度もありました。こまめにセーブしておいた方が良いです。後半には、複数の場面にまたがって、かなり長い間キャラクタの操作が出来ない(==セーブ出来ない)シーンが展開する事もあり、こういったシーンでデスクトップに戻された時は、かなりガッカリしました。

とまあ、細かい部分で不満もあるものの、全般的にはかなり良く出来た力作アドベンチャーゲームだと思います。クラシックなグラフィカルアドベンチャーゲーム(LucasArts作品とか)がお好きなら、ほぼ間違い無くこのゲームも気に入るでしょう。


とまあ、今回はこんなところで。キチンと纏めたものは、そのうち Wikiページに書きます。

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