The Day After Tomorrow
警告:この文章は、ちょっとだけネタバレを含んでいます。まあ、映画の面白さを損なうような物じゃない、とは思いますが、一応。
それはさておき。見ちゃったよ。見に行っちゃったのよ。と言うわけで、忘れないうちに感想をアップしておきます。
ストーリー
地球の温暖化は、氷河期の到来を早めてしまうのです! 何故って、北極や南極の氷が溶け出して、海水とは比重が違う真水が周囲の海に流れ込み、海流がすっかり変わってしまって、何とやらだからです。そういうわけで大変なのです。あと、凍った海の上も歩きます。
レビュー
素直に言えば、思っていたよりも楽しめました。ディープインパクトと言い、タイタニックと言い、洪水ネタ(タイタニックは微妙に違うような)に弱いだけかもしれませんが。もう少し真面目に書けば、「インデペンデンスデイ」「アルマゲドン」みたいに無理矢理に外敵を排除してハッピーエンド、ではなく、ただただ災害が収まるのを待つしかない、というサバイバルなお話だったから、そんなに悪い印象を受けなかったんでしょうな。最終的には異常気象がきっちりと収まって、妙に清々しいシーンで終わるのですが、「地球が氷河期に入ってしまった」という事実に変わりはないわけで。
まあ、「悪い印象は無い」ってだけで、誉めるつもりはありませんけどね。相変わらず、無茶にサスペンスな状況を作りたがるし。無茶と言っても突発的なものではなく、きちんと伏線が張られているのですが、それがむしろ笑えます。そうそう、家族愛や自己犠牲もちゃんと盛り込まれているらしいよ。
あと、冒頭で東京(という設定になってる)のシーンがあるのですが、これがまた「ブレードランナーへのオマージュか?」と思えるようなセットでした。まあ、「漂流街」よりは日本っぽい気もしますが。
とまあ、基本的には馬鹿にしても良いような映画なんですが、それでもニューヨーク大洪水のシーンを心から楽しめてしまった点は否定出来ません。インデペンデンスデイの都市壊滅シーンも同様なんですが、あの、災害がじんわりと、しかし確実に寄ってくる、という感覚が自分は大好きでして。絶望感が心と体を支配出来る程度の余裕を与えつつ、確実に命を奪っていくという。いや、多分に想像力に助けられてはいますけど。
結論としては、災害映画なのに妙に脳天気なのが気になりはするものの、見て損した、という感覚は無いです。どうでも良いけど、こういう映画ってかなり IMAX向けだと思うんですが、IMAXではこういうの作られませんねぇ。しょぼしょぼ。
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コメント
災害ものと言えば小松左京原作の日本沈没が好きです。実際にはありえないんですけどね。(別の意味で沈没しているので、つっこまれそう)
最近は観に行こうと思い立つと既に上映期間が終わっている映画が多くてイヤーン。
投稿: damned | 2004/07/15 02:09
遅ればせながら、返答を。
小松左京氏の小説では、「首都消失」を所持しています。
小学生の頃に買いました。いくらなんでも無謀でした。まだ読んでません。
そのうち読みたいんですがね。「日本沈没」も。
あと、自分も見逃した映画はかなり多いです。イヤーンです。王の帰還もそうだな。
投稿: gengorou | 2004/07/17 23:44