Darklands : Heroic Role-Playing in Medieval Germany
えー、Wiz関連の話は、もちっと頭の中を整理してから仕切り直そうという事で、一旦お休み。気分転換に、別のコンピュータRPGを紹介しておきます。
実は、入手後も他のゲームに気を取られてばかりいたので、このゲームはまだ殆んど遊んでいません。そんな状況で紹介するのもどうか、とは思うんですが、何しろ日本では全くと言って良い程知られていないようなので(註:googleっても、同名の音楽アルバムや某RPGのサプリメントにしかヒットしない)、とにかく名前だけでも出しておこう、というのが今回の目的です。
この Darklandsは、1992年に米国 Micro Prose社から発売されたコンピュータRPGです。15世紀のドイツを舞台としており、当時の状況がかなりしっかりと再現されているようです。その上で、当時の民間伝承などが事実として盛り込まれており、いわゆる悪魔だとか奇跡の力なども、このゲーム内世界では実在するものとして扱われています。
また、このゲームはストーリーを追い掛ける形のものではなく、より高い名声を目指して、ひたすらに数々の冒険(イベントとも言う)を繰り広げるというタイプのゲームです。まあ、アートディンク社の「Lunatic Dawn」に似たスタイル、とでも言えば良いでしょうか。いやまあ、感じは随分と違うんですけどね。
と、基本を紹介し終えたところで、まずは情報へのリンクを。
Moby Games:レビューとスクリーンショット
www.darklands.netのダウンロードコーナー:見るだけのデモが置いてある。あと、パッチも。
はい、では続き。
このゲームで最も目立つのは、街の中や各種イベントの場面でしょう。これらの場面では、美しい挿絵をバックに、文章で状況が説明され、時には幾つもの選択肢からパーティの行動を決定します。そう、この辺りがまんまRPGっぽいのです。直接的にはゲームブックの方に似ているのですが、選択肢の豊富さや、多くの場面でパラメータを元に正否判定が行われている点から考えると、やはりRPG(註:俗に言うテーブルトーク)に近いです。とは言え、やはり選択の幅が限られてしまうわけですが、実際にはかなり豊富な選択肢が用意されていますし、ちゃんとアイテムや魔法に相当するもの(後述します)も使えるようになっているので、普通に許容出来る範囲なのではないでしょうか。
また、このゲームでは広大なフィールドに90以上もの街や村が点在しています。街の個性がどんな感じなのかはまだ分かりませんが、田舎の村落で優しいお婆さんの家に泊めてもらったりといった事があったので、少なくともそれなり以上には特徴付けが成されているんじゃないか、と思われます。また、殆んどのイベントは、ゲームを始める度にランダムであちこちに配置されます。
世界観に関わる部分も少し。このゲームには、厳密に言えば、魔法に相当するものが存在しません。その代わり、Alchemyによるポーション作成とか、「聖人へ祈りを捧げる」事で何らかの恩恵を賜る、といった要素があります。聖人の力を借りるには、Virtue(註:ここでは、キリスト教的な道徳心の高さ)のスキルが一定以上である必要があります。また、聖人が身に付けていた装備品にも奇跡の力が宿っていますが、この力が発動するためにも Virtueスキルが必要、という点がちょっと面白いです。
最後に、キャラクターのパラメータについて。このゲームでは、能力値+スキル値という、今となってはごく一般的なスタイルが採用されています。ただ、スキル値が経験によってどんどん成長するのに対し、能力値は基本的に変化しないというルールは、未だに珍しいかもしれません。
また、キャラクターメイキングもかなり凝ったものになっています。まずキャラクターの生まれ育った環境(家庭)を選ぶと、その時点で15歳までの人生が決定され、能力値とプレイヤーが自由に割り振れるボーナスポイントが決定されます。その後、職に就いてスキル値を獲得していくわけですが、ここでは5年毎に職業を選べますし、どの時点で冒険に出発するかを自由に決める事も出来ます。つまり、まだ「ひよっこ」の状態から冒険者としての人生をスタートさせるのも、じっくりと技術を磨いてから(或いは、今の生活に嫌気が差して、という設定でも可)冒険に出発するのも、プレイヤーの自由であるわけです。
ちょっと駆け足だったので、纏まりに欠けて読み辛い文章だったかと思いますが、今回はこんなところで。と言うかこう、やっぱ実際に(殆んど)遊んでいないゲームについて書いても、文章を上手く纏めようがないので、これから暫く、じっくりと遊んでみる事にします(本当は、そろそろ我慢が効かないだけだったりするんですが、まあその)。
おっと、入手方法とか動作環境については、次にサクッと書いておく事にしますかね。
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コメント
うおお、ゲンゴロウ先生は選択が渋いっすねえ。
DARKLANDSは昔、某アバンダンサイトで配っていて、落そうと思ったら途端に「販売始めたから買ってねべイベー」
になっていた思い出があります。
MICROPROSEも懲りずにどんどんこの手の作品を作れば良かったのに。
個人的にシド・マイヤーの戦国日本物とニューロマンサーとかいう革新的?!RPGでも遊びたいです。
DARKLANDS攻略PAGEとかDARKLANDSリングとか作ったらどれくらい人集まるんだろう。
投稿: damned | 2004/07/06 23:15
説明書によると、続編の構想はあったみたいですね。ヨーロッパの別の地域を舞台にしたゲームがどうこう、とか書かれていました。惜しい事を。
このゲームを現在入手しようと思ったら、ebayあたりのネットオークションしか無いんでしょうかね。フロッピー版も含めて、落札価格、出品される頻度といった部分では、入手の難易度がそれほど高くは無いようですが。
googleった時に、日本のオークションサイトも引っ掛かったので、ごく稀に日本のオークションにも出品されている様子(cd-rom版だけ、でしょうね。流石に)ですが。
BCFあたりもそうですが、もちっと入手が容易になればなー。
しかし、日本でこのゲームを知っている人って、本当にどれくらい居るんだろう?
投稿: gengorou | 2004/07/07 11:43