Full Throttle
まだ途中までしか遊んでいませんが、せっかくだから、昨日の文章に少し登場した「Full Throttle」を紹介しておきます。
制作年度は、パッケージによれば1995年。ウィンドウズ95が発売される直前くらいですか。当時発売されていたウィンドウズ3.1は、とてもじゃありませんがゲームを遊べるような環境ではなかったため、この頃のゲームは殆んどがDOS用として発売されています。英語DOS版の他には、英語のマック版と、DOS/Vの日本語版が存在していたような記憶があります。当時、「Oh! FM TOWNS」という雑誌で紹介されたので、名前だけは知っていました。
このゲームは、CD-ROMの大容量を贅沢に使って、大量のアニメーションとフルトーキー(フルボイスとも言う)という豪華仕様を実現しています。当時としてはかなり派手なアニメーションが全編に散りばめられており、視覚的な演出の点では、当時のゲームの頂点に立っていたのではないかと思われます。
作品の舞台は、近未来のアメリカ。既にホバークラフトなどが実用化されており、広く利用されていますが、そんな時代でもなおバイクを愛し、乗り回しているバイカー集団が生き残っています。主人公のベンも、そんな一人。ある日ベンは、アメリカで唯一バイクの生産を続けている会社の社長と出会います。そしてその時から、その会社を巡る陰謀に巻き込まれていく事になります。とまあ、ストーリーそのものはかなりシンプルです。でも、演出が面白いし、先に進むための方法を考えるのを楽しむソフトなので、別に問題では無いでしょう。
コマンドの数はかなり少なく、目、口、手、足の、4つのアイコンと、アイテム選択メニューが用意されているのみです。但し、例えば口のアイコンは、普段は「話す」コマンドとして機能しますが、場面によっては「口を使って何かをする」コマンドとしても機能するため、慣れないとちょっと分かり辛いかもしれません。と言ってもまあ、体のどの部位を使うかを考えれば良いだけなので、特別に意地悪な事は無いのですが。
また、そういった普通のコマンド選択で進む場面以外に、バイクに乗ったままの喧嘩だとか、とある機械を操作したりといった、俗に言う「ミニゲーム」が幾つも用意されているのもまた、Full Throttleの特徴です。ミニゲームとは言っても、良くある「ストーリーとは無関係だけど、クリアしないと必須アイテムが手に入らない」といった類いのものではなく、場面に応じて多彩な行動を取る必要がある、という感じのものなので、突飛な感じはありません。
ところで、自分はこのゲームを「難易度は低めで、ストーリーを存分に楽しめる」タイプのものだと思っていたのですが、実際にプレイしてみたら、意外とそうでも無いようです。いや、本当に一部だけかも知れませんが、場面によってはかなりしっかりした「謎解き」が必要とされます。これらの謎解きは、真面目に考えていても一生答えが思い付かないようなものが多く、相当にウィットに富んだ思考が必要とされます。答えを聞いて腹が立つようなものは殆んどありませんが、ゲーム慣れしていないと、ヒント無しでコンプリートするのは至難かもしれません。しかし、このゲームにはゲームオーバーやハマリが無く、どんな状況でも(正解さえ見付けられれば)必ず最後まで辿り着けるようになっているので、安心して手当たり次第に色々な事を試していれば、どうにかなる、かも。
ちなみに、ScummVMでは、CD-ROMから直接データを読ませて遊ぶ事が出来ます。データは全てCD-ROMの /resource ディレクトリに収められているので、ゲームを起動する際に「(CD-ROMの場所を示すディレクトリ)/resourceをデータの場所として指定してやれば大丈夫です。
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